野球肘にならないためにも股関節の動きがとても大切!
なぜ、股関節の動きが大切か?
それは、体の回旋は股関節が行なっているからです。
知っていましたか?
例えばスポーツ。
体を回旋させる動きが多いですよね。ただの歩行だって体の回旋によって推進力を作っているんです。
だから、股関節の動きが悪いと必ず体のどこかに負担がかかります。
今回のテーマは「股関節の動きの重要性と改善方法について」
その痛み、股関節が原因じゃないですか?
股関節の重要な役割は体の軸を安定させること!
体を回旋させる主軸である股関節が安定していないと、全ての動きが安定しないのです。
「もっと、腰を廻して!」なんてよく聞きますよね?
実は、その動きもほとんど股関節の働きによるものなんです。
だから、股関節の動きを改善させると、あなたのパフォーマンスは向上するのですね。
なぜかって?
その理由は・・・
それでは、まず股関節の機能と役割からお伝えしましょう。
股関節の機能と役割
スポーツをする上での股関節の働きは大きく分けると2つあります。
1.体を左右に回旋させること。
2.体幹を安定させること。
1.下肢で唯一「回旋できる」関節
自分の関節を、よ~く観察してみて下さい。
足指、足首、膝関節は回旋出来ませんよね?
そうなんです!体の回旋は全て股関節で行っているのです。
だから、股関節の回旋に制限があると他の回旋しない関節に負担がかかってしまいます。
これが、多くのスポーツ障害の原因にもなっているんです。
試しに、椅子に座った状態で胸を張って、骨盤と腕を動かないように体だけを回旋させてみて下さい。
・・・ね!?
20°くらいしか回らないでしょ?
だから体を回旋させるには股関節の動きがとても重要なんですね。
2.体幹を安定させる役割
体を動かす上で大切となるのが、体幹を安定させるという役割です。
何をするにも、土台がしっかりしていなければ、動きは安定しませんよね。
その土台を安定させる役割をになうのが股関節なんです。
ではいったいどのように股関節が関与しているのか?
それは、股関節に付いている「お尻の筋肉」がその鍵を握っています。
この「お尻の筋肉」の役割は骨盤が傾かないように保持することです。
・・・ちょっとわかり難かったですね。(^_^;)
例えば、右足だけで片足立ちしてみて下さい。
普通はまっすぐ立てますよね。
でも、不思議じゃないですか?
右足だけに体重が乗っているにも関わらず、まっすぐ立っていられるって。
人形ならすぐに左に倒れてしまいますよね。
そうです。
これは全ての右のお尻の筋肉が働いて左に倒れないように頑張っているからなんです。
だから、体を安定させるためにはお尻の筋力が大切なんですね。
そして、このお尻の筋力を効率よく引き出すのが、股関節の役割なんです。
お尻の筋肉と股関節の関係
お尻の筋肉は扇状になっています。
その全てを効率的に使うにはどうしたらいいでしょうか?
それは、お尻の筋肉が一番力を発揮しやすい位置に、股関節が微妙に動いてくれる必要がありますね。
だから、お尻の筋力≒股関節の可動域となるのです。
ようやく、体の安定性と股関節が繋がりましたね・・・(^_^;)
では、股関節の役割である、体の「回旋」と「安定性」に注目して具体的な役割を見ていきましょう。
股関節から診る投球障害
前々回の記事に野球肘には股関節の動きがとても大切であることをお伝えしましたね。
ここでは、股関節の内旋が大切ですよ〜、なんて話しをしたと思います。
さらに付け加えると、先程お伝えしたように、股関節の可動域はお尻の筋力に深く関わっているため、投球では股関節の可動域がすごく大切になってくるのです。
よく、野球のピッチャーはお尻が大きい方がいいなんていいますよね。
お尻の筋肉はフォームを安定させるためにすごく大切なのです。そして、その筋力を発揮するにはどうしても股関節の動きが関わってくるのですね。
だから、「股関節の動きを改善する」≒「パフォーマンスの向上」となるわけです。
股関節から診る腰痛
日常動作でも、股関節の動きが悪いと腰痛の原因になります。
これも、体の安定性がキーワードになるのですが、股関節の動きが悪くお尻の筋力が出せないと骨盤が傾いて他の組織に必要以上の負荷がかかります。
これが腰痛の原因になっていることって本当に多いんです。
腰をマッサージするのもいいですが、股関節もストレッチしてみましょう!
これだけであっさりと腰痛が改善することもあるんですよ。
股関節可動域の改善方法
前置きが長くてすみませんでした。
では、実際にどうやって改善させるかについてお伝えしますね。
股関節のストレッチは全部で6方向ありますが、今回は特に大事な4方向を紹介します。(ここで、断っておきますが、このストレッチは全ての方に適応ではありません。下の注意点を読んで、決して無理はしないで下さいね。)
それではまず、片足立ちをして今の自分の「安定性」を確認しておきましょう!
1.裏もものストレッチ
下図のように、骨盤が傾かないように背筋を伸ばして座ります。
そのまま、胸がももにくっつくように前屈し、裏もものストレッチをします。
2.前もものストレッチ
下図のように、背筋を伸ばしたまま腰を落して、前もものストレッチをします。
3.股関節内旋ストレッチ
仰向けに寝た状態で、片方の曲げた足を内側に倒し、もう一方の足で上から抑えます。
このように、股関節の内旋方向のストレッチを行います。
4.股関節外旋ストレッチ
あぐらをかくようにして座り、両足裏をくっつけ、両手で膝を下に抑えていきましょう。
これで、股関節の外旋方向のストレッチを行います。最後にストレッチした方の足で片足立ちしてみて下さい。
さっきより安定してませんか?
これが、本来あなたの持つ安定性なのです。
だから、股関節の可動域がパフォーマンスに大きく関わっているのですね。
要注意!これらのストレッチは行ってはいけない方もいます!
これらのストレッチは行ってはいけない方もいます。
たとえば、股関節を手術して人工関節になっている方は、行ってはいけません。
やり方を間違えると人工関節が脱臼してしまう恐れがあるためです。
また、女性に多い変形性股関節症の方なども注意が必要です。無理に行うと痛みが出てしまうことがありますので、注意しましょう。
無理はしないように、自己責任で行なって下さいね。
以上、股関節の役割と改善方法でした。
股関節の動きを改善して、今よりも「動ける体」を作りましょう!
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