「変形性膝関節症」「半月板損傷」と診断されてしまったら・・
膝を捻って損傷する「半月板損傷」
膝の関節を曲げ伸ばしをすると痛む「変形性膝関節症」
これらの診断が下ったら気を付けなければいけない事があるのです。
今からできる簡単なこと。それは・・・・
今回は「変形性膝関節症」や「半月板損傷」についての知識をご紹介します。
変形性膝関節症と半月板損傷に共通する2つの注意事項
変形性膝関節症とは文字通り、関節が変形を起こすことにより起きる炎症症状です。
加齢による変化によって軟骨はすり減り、関節部の骨は潰れ、痛みと共に正常な関節運動ができなくなる疾患。
これが変形性関節症です。
しかし、一見怖いように思う変形性膝関節症ですが、加齢による変化が原因です。
ですから、私たちの誰もが起こりえる変化であり、長生きをすれば避けては通れないということなのです。
また、これとは違う半月板損傷。
膝関節を捻った際に起こるケガなのですが、関節部の骨は潰れずとも、同じような症状を有する疾患でもあります。
もし、変形性膝関節症や半月板損傷と診断されたら気を付けなければいけないことがあります。
変形性膝関節症と半月板損傷に共通する2つの注意事項!
気を付けるべき日常生活動作とは・・・
気を付けなければいけない動作
変形性膝関節症や半月板損傷になってしまったら、以下の2つの動作に気を付けて生活しましょう!
①膝を捻じらない
膝を捻じらないと言っても分かりにくいですよね。
簡単に言うと、荷物を横にズラす時や振り向く時は必ず足の向きを変えて行うように注意するという事です。
足先の方向と体の向きが同じでないとき、必ず股関節と膝関節に捻じれる力がかかります。
股関節はもともと回旋できる構造を持っていますが、膝関節は回旋できません。
無理に膝関節を回旋すると、膝関節の間に挟まっている半月板が骨と骨とに挟まれてちぎれるような負荷がかかってしまいます。
ですから、膝は捻じらないように気を付けましょう。
これは、変形性膝関節症を起こしている方も同様で、加齢による変性で脆くなっている半月板はいとも簡単に傷ついてしまいます。
すると関節に炎症を起こし、膝の痛みと共に関節内に水が溜まってしまうようになるんです。
だから、足先と体は同じ方向を向くように注意する。
これがすごく大切なんですね。
ついつい動いてしまいがちですが、日常生活でよくあるこの動作には特にを気を付けて下さいね。
②膝を深く曲げない
変形性膝関節症の人は正座をするような負荷をかけてはいけません。
そもそも変形性膝関節症は加齢とともに骨が変形しており、膝が曲がりにくくなっています。
だから、無理に曲げていると炎症を起こし、いつまでたっても痛みが引かないのです。
また、半月板を傷めている人にとっても膝関節を深く曲げる行為は、膝関節にとても負担をかけてしまいます。
ですから、正座や草むしり、お風呂掃除など、膝を深く曲げる行為はしないように注意しましょう!
これも、よくやってしまう動きですよね。
治るの?治らないの?
これらの疾患、一度なったら治るか?治らないか?
それは痛みの出た原因や条件によっても違います。
ここでは一般的にどのようなものなのか、簡単にお話ししますね。
変形性膝関節症
変形した骨を元に形に戻すことは、残念ながらできません。
しかし、今の痛みや炎症を無くすことはできます。
痛みがないことを治ったというのであれば、変形性膝関節症は治ると言えます。
ただし、日常動作やその炎症症状に合わせた処置が必要になります。
日常の細かい事を気を付ければ、痛みは無くなるのもですよ。
半月板損傷
医学的に言うと、半月板は修復しないと言われています。ですから、半月板損傷の手術は基本的に切除のみと考えて下さい。
関節運動に邪魔な引っかかる部分を切離するのが一般です。
ですから、治るかどうかと言われると治らないケースが圧倒的に多いと言うべきでしょう。
しかし、半月板も周囲から約1/3には血管が分布していると言われています。
ですから、損傷部分が周囲から1/3の範囲であれば修復する可能性は十分にあるのです。
(血管がないと修復機構は働かないので、損傷した位置というのが大切なんですね)
基本的には半月板は修復しない(ただし状況によっては修復する)と理解しといて下さい。
ただし、これも痛みや炎症が引く事が治るとするならば、十分に治る言うことが出来ます。
これに関しても、日常生活動作および適切な処置のもと治療する必要があります。
正しい処置さえ行えば痛みは引くものなのです。
膝関節に負担をかけないトレーニング法
変形性膝関節症や半月板損傷では、膝関節に負担をかけないで、ももの筋力をつけることが有効とされています。
ですから、むやみにスクワットなどの体重をかけたトレーニングを繰り返していると逆に関節部を傷めかねません。
よって、膝関節に負担のかからない方法でトレーニングをすることが大切になるのです。
膝関節に負担のかからないトレーニング方法
ということで、以下の方法を試してみて下さい。
この方法は予防にも効果がありますので、興味のある方はぜひ試してみて下さいね。
っと、ここで大切な事をお伝えするのを忘れてました。
それは、このトレーニングを行うに当たっては、必ず急性の炎症症状が引いてから行うことが条件となります。
痛みや腫れが強い時は急性期と思ってください。
この急性期にトレーニングを行ってしまうと、逆効果になりますので十分注意して下さいね。
①足を延ばして、仰向けに寝ます。
②膝関節はまっすぐ伸ばしたまま、足を20cm程度挙げましょう!
③この状態で、ももに「グッ」と力を入れる。(約10秒)
④ゆっくり降ろして力を抜く。
これを10回程度行います。
ね!簡単でしょ。
これなら、毎日出来そうじゃないですか?
もちろん慣れてきますので、余裕になったら足首に重りを付けます。
慣れてきたら、2kgくらいまでつけて行いましょう。
目安は、ももの筋肉が少し疲れるくらいがベストです。
徐々に負荷を上げて、無理なく続けて下さいね。
「継続は力なり!」
必ず効果はありますからね。
スクワットなど膝に体重がかかる運動は絶対NG
繰り返しますが、ももの筋肉を鍛えるからといって、スクワットなど膝に体重がかかる運動は絶対NGです。
傷ついた半月板や炎症を起こした膝関節が、より一層壊れてしまいますよ。
これだけは忘れないでくださいね。
さて、あなたは続けられるでしょうか?
それでは、また。
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