少年野球MLBガイドラインから学ぶ『年齢別投球数制限』
MLB年齢別投球数ガイドライン
米大リーグ機構(MLB)と米国野球連盟は18歳以下のアマチュア投手を対象に、けが防止のためのガイドラインを発表しました。
トップ選手の相次ぐ故障により、少年期からの管理が必要としてまとめたものです。
英文でわかりにくいと思い、日本語に訳して紹介します。(英語が読める人には大きなお世話ですね・・・)
少年野球の指導者は必見です!
ガイドラインは以下の通りです。
上の表の読み方を簡単に説明しますね。
例えば9~10歳をみると、一日の投球の上限は75球までとなります。そして、その日の投球が20球以下なら次の日は休まないでよいということになります。
そして、35球までの投球であれば次の日の一日は休養しないといけません。そして・・・あとはわかりますよね。
しかし、下のピッチングガイドラインを確認すると「投球数に関係なく、3日間連続して投手として登板させない。」と明記されています。よって20球以下でも登板は2日までということになります。
日本では考えられないようなガイドラインですが、その子の将来を考えると必要なのかもしれませんね。
ということで、下記に詳しくガイドラインの内容を載せました。
ピッチングガイドライン 8歳未満
(マウンドからホームベースまでの距離は14m)
- 基礎体力作り、そして楽しみに焦点を当てる。
- ルール、基本的な技術、チームワークの学習に重点を置く。
- 年間に60イニングを超えてはならない。
- 最低4ヶ月間の休暇をとる。(2~3ヶ月間は連続して)
- 投球する前に適切なウォームアップをする。
- 投球制限と休養期間を守る。
- 直球とチェンジアップ以外の投球はしない。
- 同時期に複数のチームでプレーしない。
- 投手していない時に捕手をしない。
- 同じ日に複数の試合で投球しない。
- 年間を通じて他のスポーツも行う。
- 疲労による他の所見を常にチェックする。
- 一度降板した投手を戻さない。
- 投球数に関係なく、3日間連続して投手として登板させない。
ピッチングガイドライン 9~12歳
(マウンドからホームベースまでの距離は14~16m)
- 基礎体力作り、そして楽しみに焦点を当てる。
- ルール、基本的な技術、チームワークの学習に重点を置く。
- 年間に80イニングを超えてはならない。
- 最低4ヶ月間の休暇をとる。(2~3ヶ月間は連続して)
- 投球する前に適切なウォームアップをする。
- 投球制限と休養期間を守る。
- 直球とチェンジアップ以外の投球はしない。
- 同時期に複数のチームでプレーしない。
- 投手していない時に捕手をしない。
- 同じ日に複数の試合で投球しない。
- 年間を通じて他のスポーツも行う。
- 疲労による他の所見を常にチェックする。
- 一度降板した投手を戻さない。
- 投球数に関係なく、3日間連続して投手として登板させない。
ピッチングガイドライン 13~14歳
(マウンドからホームベースまでの距離は18.44m)
- 直球とチェンジアップを熟練させた後、変化球の投球練習を開始させる。
- 年間に100イニングを超えてはならない。
- 最低4ヶ月間の休暇をとる。(2~3ヶ月間は連続して)
- 投球する前に適切なウォームアップをする。
- 投球制限と休養期間を守る。
- 同時期に複数のチームでプレーしない。
- 投手していない時に捕手をしない。
- 同じ日に複数の試合で投球しない。
- 年間を通じて他のスポーツも行う。
- 疲労による他の所見を常にチェックする。
- 投手が降板して他のポジションについても、試合に出場し続けていれば、いつでもマウンドに戻ることが出来る。しかし、1試合につき1度だけしか出来ない。
- 投球数に関係なく、3日間連続して投手として登板させない。
ピッチングガイドライン 15~18歳
(マウンドからホームベースまでの距離は18.44m)
- 直球とチェンジアップを熟練させた後、変化球の投球練習を開始させる。
- 年間に100イニングを超えてはならない。
- 最低4ヶ月間の休暇をとる。(2~3ヶ月間は連続して)
- 投球する前に適切なウォームアップをする。
- 投球制限と休養期間を守る。
- 同時期に複数のチームでプレーしない。
- 投手していない時に捕手をしない。
- 同じ日に複数の試合で投球しない。
- リーグ、トーナメント、ショーケースのガイドラインに従うこと。
- 疲労による他の所見を常にチェックする。
- 投手が降板して他のポジションについても、試合に出場し続けていれば、いつでもマウンドに戻ることが出来る。しかし、1試合につき1度だけしか出来ない。
- 投球数に関係なく、3日間連続して投手として登板させない。
ピッチングガイドライン 19~22歳
- 年間を通しての投球量を記録しておく。
- 安全な年間投球数は投手ごとに異なるが、負傷は短期間および長期間による過度使用の結果であることを覚えておく。
- 毎年少なくとも3カ月間は競争の激しい投球をおこない、投球は4週間は継続してよい。
- 投球する前に適切なウォームアップをする。
- 投球制限と休養期間を守る。
- 同時期に複数のチームでプレーしない。
- 投手していない時に捕手をしない。
- 同じ日に複数の試合で投球しない。
- リーグ、トーナメント、ショーケースのガイドラインに従うこと。
- 疲労による他の所見を常にチェックする。
- 投球数に関係なく、3日間連続して投手として登板させない。
さいごに・・・
これまでの野球指導を見直す革新的なガイドラインのように思います。
これを読んで、「これまでのやり方でも日本野球は世界で通用しているじゃないか」なんて言われるかもしれません。
しかし、このガイドラインはあくまで才能のある若い選手の「将来」を考えたものです。
これから活躍できるであろう若い選手が、その才能を存分に活かせる環境を整えてあげることも大切なのではないでしょうか。
今、変わる時なのかもしれませんね。
MLB年齢別投球数ガイドライン(Pitch smartより)
https://www.mlb.com/pitch-smart
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