膝の裏が痛む原因!代表的な2つの疾患とは
膝の裏が痛む・・・
膝を曲げると、膝裏がつまる感じがする・・・
これってなんだろう?
そんなあなたは、この2つの疾患を疑う必要があります。
その疾患とは・・・
膝の裏に起こる代表的な2つの疾患。
それは、「膝窩筋炎」と「ベーカー嚢腫」です。
専門用語だと分かりにくいと思いますので、代表的なこの2つの疾患を簡単にご説明しますね。
膝窩(しつか)筋炎とは膝裏にある筋肉の炎症
膝の裏を解剖用語で膝窩(しつか)と呼びます。
今回ご紹介する膝窩筋とは、膝裏にある筋肉のことです。
この筋肉に炎症を起こすと、膝関節を動かすたびに膝の裏に痛みが出るようになります。
炎症がひどければ、足を曲げられない程痛みが出ることだってあるのです。
膝窩筋・・・
言葉では少し分かりにくいと思いますので、さっそく下図をご覧ください。
上図は右膝を裏から見た解剖図です。
この赤い矢印で表した部分が、今回お伝えする「膝窩筋(膝窩筋)」です。
この膝窩筋の役割は、完全に伸ばした膝を曲げる際に最初に働く筋肉で、日常生活でも頻繁に使用している筋肉なのです。
ですから、この部分に炎症を起こすと、膝を完全に伸ばしたり膝を深く曲げることなどが出来なくなります。
もちろん、炎症が治まれば後遺症などの心配はないのですが、とにかく痛いのが特徴的です。
なんで炎症を起こすか?って
すいません、私の知る限りではこれといった特徴的な原因はわかりません。
炎症を起こす原因は人によって様々ということなのでしょう。
でも、臨床現場では結構よく診る疾患なのです。
膝窩筋炎かどうか見分ける方法
まず、膝の裏の部分を押すと痛みがあります。
また、膝関節を完全に伸ばしきれない、曲げきれまいといった症状もあります。
そして何より、膝裏の痛みと共に、すねの内側の縁を押すと痛みを訴えるのが特徴です。
ちょうど、すねの骨の内側の縁。
ここに沿って痛みが出るのであれば、膝窩筋炎である可能性が高いのです。
なぜなら、膝窩筋はすねの骨の内側にくっついているのですが、その付着部は意外と広いのです。
少しすねの前側に、回り込むようにして付着しています。
ここを押すと痛みが出るのはそのためなのです。
膝裏が痛く、すねの内側の縁も痛みが出るようであれば膝窩筋炎を疑いましょう!
膝窩筋炎の治療
炎症を起こしているため、とにかく安静にすることが大切です。
サポーターや包帯などを巻き、膝があまり動かないようにしましょう。
安静にしてさえいれば2週間ほどで、完全ではないまでもおおよその痛みはとれるでしょう!
ベーカー嚢腫とは「膝窩膿疱」という袋に水(関節液)が溜まった状態
次にベーカー嚢腫についてです。
なにやら、まがまがしい名前はついていますが、そんなに特別なものではありません。
簡単に言えば、だれもが持っている「膝窩膿疱」という袋に水(関節液)が溜まった状態をいうのです。
膝窩膿疱(しつかのうほう)に関節液が溜まってしまうと・・・
我々の関節は、関節を包み込む袋で覆われており、中には関節液(滑液)が少量存在します。
この関節液は、関節をスムーズに動かすためになくてはならない潤滑油のような役割を果たしているのです。
そして、関節を包んでいる関節包は、膝の上に「膝蓋上膿(しつがいじょうのう)」、膝裏に「膝窩膿疱(しつかのうほう)」という袋がついています。
この「膝蓋上膿」と「膝窩膿疱」はともに普段はペシャンコの状態にあるのですが、ひとたび関節液が増えてしまうと、この袋に関節液が溜まってしまうことが多いのです。
つまり、膝裏の袋である膝窩膿疱に関節液が溜まった状態を「ベーカー嚢腫」と呼んでいるのです。
ですから、とりわけ害はないですので、放っておいても大丈夫です。
ただし、あまりに膨らむと、膝を曲げにくくなってしまいますので、注射器で関節液を抜くという事が必要になるかもしれません。
気になるようでしたら、病院で抜いてもらいましょうね。
気になる膝裏のツッパリ感と痛みの原因、なんとなくわかりましたでしょうか?
個人的にご質問があれば、下記のアドレスからご連絡くださいね。
膝裏の痛みの原因「膝窩筋炎」と「ベーカー嚢腫」でした。
それでは、また。
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