足首の捻挫で最も痛めやすい場所「前距腓靭帯」とは?(1)
子供の足首を捩って骨折することも多い!
子供が足首を捻って痛める場所はここ!
今回は足首のケガで最も多い「靱帯損傷」と「骨折」についてお話しします。
足首を捻ると、ほとんどがここを痛めます。
しかも、小学校5年生(11歳)くらいまでは「骨折」が多いという事実、あはたは知っていましたか?
たかが捻挫と甘く見ないでくださいね。
将来を左右する可能性のある、すご〜く大切なお話です。
階段を降りた時、運動をしてる時、「グキッ」と足首を捻ってしまった経験はありませんか?
痛める程度はそれぞれですが、たいていこの部分を痛めてしまうんです。
それが今回お伝えする前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)という組織です。
・・・靭帯?
いきなり専門用語ですみません。(^_^;)
でも、この前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)という靭帯は、足の捻挫を理解する上ですごく大切な靭帯なんです。
だから、この名前くらいは覚えておいて下さいね。
それでは、足を捻った時、足首ではいったい何が起こっているのか。そのへんから話を進めて行きましょう!
まずは基本となる、足首の構造からお話ししますね。
足首の解剖〜前距腓靱帯って?〜
上の図は、子供(6歳)の足首です。
図のように、足首の骨はこのように細かい骨が集まって出来ているんです。
足首を捻ってしまい、外側のくるぶし辺りが痛んだという経験はありませんか?
そうです、この部分が今回お伝えする「前距腓靱帯」という靭帯がある大切な場所なのです。
だから、靭帯って?・・・(^_^;)
そうでしたね。
靭帯とは、関節を正しい方向に動かすために必要なバンドのようなものです。
例えば、指の第2関節見てください。
指の関節は曲げたり、伸ばしたりする事は出来ますが、横に倒したり、捻ったりする事は出来ませんよね?
そう、指の関節には両脇に靭帯というバンドのような繊維が関節と関節をつなぎとめているため、曲げたり、伸ばしたりする方向にしか動かないようになっているのです。
だから、関節を強く捻ってしまうと、この靭帯を伸ばし、痛めてしまいます。
要するに、捻挫をすると多かれ少なかれ、すべて靭帯を損傷してるってことなんですね。
・・・っと、少し話が逸れそうなので、足首の靭帯の話に戻りましょう。
ここで、説明に必要な骨の名前と足首の構造を簡単に紹介します。
上図のように、足首の骨は腓骨(ひこつ)、脛骨(けいこつ)、距骨(きょこつ)という3つの骨で構成されているんです。
ちょうど腓骨と脛骨で作られた門に距骨という四角い骨が、はまり込んでいるような形をしています。
ちなみに、腓骨の膨らみが「外くるぶし」脛骨の膨らみが「内くるぶし」です。
私達が足首を捻って痛めてしまう靭帯は、前側にある距骨と腓骨をつなぎとめている靭帯。
「前距腓靱帯」なのです。
骨と靭帯の関係が何となくイメージ出来ましたか?
足首を捻ると靭帯の繊維がちぎれてしまうか靭帯の付着部である骨が剥がれてしまう
足首を捻ると靭帯が伸びます。
さらに強く捻ると、靭帯の繊維がちぎれてしまうか、靭帯の付着部である骨が剥がれてしまうか、どちらかが起こります。
骨が剥がれるか、靭帯が切れるかは、年齢による特徴もあるのですが、それはもう少し後でご説明しますね。
それでは、足を捻るとどうして前距腓靱帯を痛めるのか、下図に示します。
足を捻ると言ったら、おそらくこのようになっていることが想像できますよね。
この時、体重が乗り足首を強く捻ってしまうと、距骨と腓骨が広がるような力が働きます。
すると、前距腓靱帯が切れる、もしくは腓骨か距骨の付着部が骨ごと剥がれてしまうのです。
もちろん捻り方によっても、痛める組織は変わりますが、ほとんどの場合この様な捻り方をいていませんか?
・・・って、一瞬の事だから覚えてないですよね。
一番痛みが強い場所が外くるぶしの斜め前方であれば、前距腓靱帯の損傷か骨が剥がれている
それでは、実際に前距腓靱帯を痛めているのかどうか確認するために、痛めた靭帯を触ってみましょう。
触る場所はこの辺り、外くるぶしの斜め前の方とでもいいましょうか。ちょうどくるぶしの膨らみが終わった「きわ」のところです。
他の場所と、よ〜く触り比べてみて下さい。
一番痛みが強く感じるところがここならば、おそらく前距腓靱帯の損傷か、骨が剥がれているかどちらかでしょう。
足首を捻ると周囲も痛く感じますが、他の場所と比べて一番痛く感じるかどうか。ここがひとつのポイントです。
よ〜く確認してみて下さいね。
前距腓靱帯の損傷を放っておくとどうなるの?緩くなった足首の行く末とは・・
少し長くなりそうですので、これについては、次回お話しすることに致しましょう!
それでは、次回もお楽しみに。
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