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2025-01-19

足首の捻挫で最も痛めやすい場所「前距腓靭帯」とは?(2)

足首の捻挫を放っておくとどうなるの?緩くなった足首の行く末とは・・

前回のつづきです。

たかが捻挫と侮ってはいけません。

捻挫だからと放置すると、手術が必要になる事も多いのです。

将来あるお子様の足首、ちゃんと守ってあげませんか?

今回は捻挫と後遺症についてです!

捻挫と言っても傷める組織が違えばその処置や後遺症になるリスクも違う

そもそも捻挫とは、足首を捻ってしまうということです。

ですから、捻挫というのが病名ではありません。

要するに、捻挫と言っても傷める組織が違えばその処置や後遺症になるリスクも違うということです。

・・・いきなり、わかりづらい話をしてすみません。(^_^;)

足首を捻ると(捻挫をする)と様々な組織を傷める可能性があるのですが、その代表格なのが「前距腓靭帯」なのです。

前距腓靭帯は足関節にある靭帯のことで、足首を捻ると傷めることが非常に多い場所なんです。

ですから、少し乱暴に言うと、捻挫=靭帯損傷ともいえるのですね。

(もちろん靭帯の付着部である骨が剥がれてしまえば、裂離骨折(れつりこっせつ)と呼ばれますが、治す上では骨折も靭帯損傷もあまり変わりはありません。骨折にしろ靭帯損傷にしろ、一連のつながっている組織を傷めたというだけのことなので、基本的に治し方は同じです。)

捻挫を放置すると5年以内にほぼ100%の確率で何らかの後遺症が残る!

足首の捻挫をすると多かれ少なかれ「靭帯」を損傷します。特に傷めやすい場所は「前距腓靭帯」という靭帯です。

さて、この前距腓靭帯を損傷したまま放置するとどうなるでしょうか?

答えは、5年以内にほぼ100%の確率で何らかの後遺症が残ります。

もちろん、軽度の損傷なら放置していても勝手に修復してくれるでしょうが、中等度の損傷(靭帯の線維が大部分切れてしまったもの)では、放置すると勝手には靭帯が修復することはありません。

ですから、動かしながら治すなんていうのは、医学的に間違った考え方なのですね。

もちろん、放置しても動かし続けていても、痛みは次第に無くなりますよ。しかし、切れた靭帯は修復しないか伸びたままくっついてしまいます。

すると、足関節が緩くなり、捻挫のしやすい緩い足首のできあがり!となるのです。

一度捻挫をすると癖になるというのは、最初にちゃんと治していない後遺症そのものなんですね。

知っていましたか?

さらに、損傷した組織というのは修復できる期間が決まっています。

よって、その期間を過ぎてしまうと、靭帯の修復は行われなくなってしまうのです。

ですから、昔のケガを今治そうとしても、壊れた組織を修復させることはできないのです。

足首が緩いままだと、軟骨をすり減らすこととなり関節の変形が早くなる

足首がゆるいと、早期に足関節の軟骨がすり減って関節の変形を起こします。その結果、負荷をかけるとすぐに足首が腫れて痛くなる「変形性足関節症」になってしまうのです。

靭帯とは関節を制御している大切な器官です。

ですから、靭帯がゆるい状態だと関節は安定せず、本来は動いてはいけない方向にも動くようになってしまうのです。

すると、関節を動かすたびに軟骨をすり減らすこととなり、関節の変形が早くなります。

そして、変形した関節は炎症を起こしやすく、ちょっと歩いただけでも痛みと腫れが出てしまう変形性足関節症に移行してしまうんです。

ですから、捻挫による靭帯損傷を放置していると、高確率で「変形性足関節症」という後遺症に悩まされることになるんです・・・。

・・・嫌ですね。(^_^;)

では、実際に前距腓靭帯を傷めるとどうなるのか図を使ってご説明しましょう!前距腓靭帯損傷

前距腓靭帯とは上の図のように、腓骨(ひこつ)と距骨(きょこつ)をつなぎとめているバンドのような靭帯です。

この靭帯は下図のように、足部が前方に移動するのをとめる役割をしています。

ですから、この靭帯が切れてしまうと、足部が前方に動いてしまうのです。前距腓靭帯損傷前距腓靭帯損傷

前方に動いてしまうと、何がいけないのかというと・・・・

関節に緩みがあると、ストップ動作や身体の急激な切り替えしなどの際に、足首の関節がズレてしまいます。

すると、関節表面の軟骨が毎回こそがれることになり、やがて軟骨もすり減って行くのです。

また、靭帯でとめられない分、関節が必要以上に動いてしまうので、骨同士がぶつかり合うことになります。

すると、骨の変形も進んでしまい、後に「変形性足関節症」になってしまうのです。

変形性足関節症になると少しの負荷でも痛みと腫れが出てくるようになる

具体的にいうと、

・少し歩くとすぐに足首がいたくなる。

・少しの運動で足関節に水が溜まる。

・短い時間立ち仕事をするだけで、足首に痛みが出てくる

など、少しの負荷でも痛みと腫れが出てくるようになります。

だから、捻挫を放置しておいてはいけないのです!

足首のゆるい人が、変形を起こしやすいところ

ここで、前距腓靭帯がゆるい人の典型的な、足首の変化について説明します。前距腓靭帯損傷

上の図は、足首を前から見た図です。

この青白い部分が関節軟骨です。

足首の靭帯を損傷したまま放置して、関節がゆるくなってしまうと、下図のところに変形が起きます。前距腓靭帯損傷

足首の関節軟骨は、関節の動く方向(縦の方向)には強いのですが、靭帯を損傷して横方向にズレるような動きには非常に弱く、壊れやすい特徴を持っているのです。

よって、関節にズレるような動きが長年続くと、やがて軟骨は減り、骨も変形します。

ですから、近い将来必ず変形を起こし、後遺症が現れてしまうのです。

もちろん、何十年も後に変形が進む人もいますが、切れた靭帯の状態によっては、そのまま放置していると数年後に症状が出る人もいるのです。

子供の捻挫は、骨折していることが多いって本当?

本当です!

特に11歳(小学校5年生)くらいまでの子供が足首を捻ると、中等度以降の損傷では、ほぼ100%骨折を起こしているというデータもあります。

ですから、子供が足首を捻って外くるぶしの下のあたりが急に腫れてきたら、骨折をしているものと考えて下さい。

ほぼ、間違いなく骨が剥がれていますのでご注意を・・・。

また、骨も靭帯と同じく修復する期間が決められていますので、放置していると剥がれた骨は元の通りにくっつかなくなってしまいます。

これも同じく、ゆくゆく変形性足関節症になる可能性が非常に高くなります。

決して、痛いか痛くないかだけで損傷の程度を判断しないで下さいね。

痛みは次第に引きますが、痛みは組織の修復とは必ずしも一緒ではありませんので、ご注意を!

損傷した靭帯をちゃんと治すには・・・

それでは損傷した靭帯をちゃんと修復させるにはどうしたら良いのか、について解説しましょう!

・・・っと、今回も長くなりそうですので、この続きは次回にしたいと思います。

それでは、次回もおたのしみに!

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タグ: 後遺症, 痛み, 子供, 足首の捻挫
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