子供の突き指!親指に起きやすい骨折とは・・・
バスケットボール、ドッヂボール、バレーボール、野球・・・
子供が突き指をして親指の第一関節を痛がっていたら、まずはじめに骨折していないかどうかを判断しなくてはなりません。
子供の骨は柔らかく折れやすいって知っていましたか?
よって今回は、病院でも見逃されやすい子供の骨折についてご紹介します。
ここの骨折って、意外と見逃されることが多いんですよ。
子供の突き指で骨が成長するためにとても大切な組織を傷めてしまうことも!
親指を突き指すると、様々な部分を傷める可能性がありますが、特に子供に多いのが骨端線という組織の損傷です。
子供は靭帯や腱よりも骨の方が弱く柔らかい事、知っていましたか?
そう、子供に骨折が多いのは骨の強度が大人に比べて弱いからなんです。
ただ、別の見方をすれば、子供の骨は弾力性に富んでいて、大人よりも柔軟でもあるとも言えるのです。
だから、子供の骨は「パリッ」っとばらばらに割れてしまうよりも、「グニャ」っと曲がるように折れてしまうのが特徴なんですね。
また、子供には成長するための軟骨層が存在します。それが今回お話しする「骨端線」という場所です。
この骨端線と呼ばれる場所にある成長軟骨が骨に置き換わることで、骨は伸びて行くことができます。
要するに、骨が成長するためにとても大切な組織ということなんですね。
子供の突き指では骨端線部を傷める事が非常に多い
下の図のように、子供の骨には骨端線という弱い軟骨層が存在します。
子供が突き指をすると、この骨端線部を傷める事が非常に多いのです。
例えばボールが指先に当たったとします。
すると、指先から加えられる力は指の背側および屈側方向のどちらかに逃げようとします。
力のかかる方向によって、損傷する部位が変わってくるのですが、指が反らされる方向に力が逃げると親指の付け根の関節を痛める事が多く、指が曲がる方向に力が逃げると第一関節を痛めてしまうことが多くなります。
試しに自分の手でやってみて下さい。
曲がる方向に加わった力は、他に力を逃がすことが出来ずに第一関節が強く曲げられてしまいますよね。
そのイメージを下の図に表してみました。
ここで、第一関節が強く曲げられると、先ほどお話しした骨端線部の背側に開こうとする力が加わります。
また、屈側には押しつぶされる力が働き、ここで骨端線部が「グシャッ」と曲がってしまうのです。
これをレントゲンで撮影すると下のような形に写ります。
この部分の骨折はレントゲンでも読みづらく、平気で見逃されることがありますので注意してくださいね。
骨端線を傷めるとどうなるか?
損傷の度合いによって違いますが、とうぜん成長軟骨って言うぐらいですから、成長障害が出る可能性があります。
簡単に言うと、その部分だけ指の成長が止まってしまう事があるのです。
片方だけ指が短くなるなんて嫌ですよね。(^_^;)
おまけに、指の関節面を痛めていると、指の曲がりが悪くなることもあります。
もちろん、日常生活が出来ない程の後遺症は出ないと思いますが、お子様の将来を考えると放っておいてはいけない部分なのです。
技術と知識の確かな専門家に相談を!
曲がった骨を元に戻しておかなければ、後遺症を残す可能性は捨てきれません。
ですから、骨の位置を戻して固定することが必要なのです。
しかしながら、元に戻すて言っても誰にでも簡単にできるものではありませんので、必ず専門家にやってもらいましょうね。
実は専門家でもこのような子供の骨折は、元に戻すのが難しく、それ相応の技術と知識が要求されます。
大きな病院ではこのくらいたいしたことないからと、固定だけで済ませるところもあるようですが、それだとなかなか痛みが引かず、経験上予後も悪いのです。
たとえ、レントゲンで許容範囲と言われても元の位置に戻すことは、早く正しく治すために必要なことなんですね。
大切なお子様の将来を考え、今できる最善の事を選択してあげて下さいね。
以上、子供に起きやすい親指のケガでした。
それでは、また。
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