突き指をして起こりやすい8つのケガと注意すべきポイント!
たかが突き指と放っておくと、後々変形を残してしまうこともあるんです
っっ!! 痛った~!
バスケットボール
バレーボール
ソフトボールetc.
ボールが指に当たっての突き指・・・
誰しも経験したことありますよね。
突き指してもそのうち治るでしょ!
いえいえ、この突き指損傷
放っておくと、後々変形をを残してしまうことがあるんです。
今回はまず突き指をして起こりやすい8つのケガと注意すべきポイントを簡単にご紹介します。
末節骨骨折
多くは末節骨という指先の骨が折れてしまい、強い痛みと腫れが出現します。
基本的に指を動かさなければ痛みは少ないのですが、打撲と違って受傷した直後から腫れが強くなるのが特徴的です。
原因は指を物に強く挟んでしまう事がほとんどで、ボールが指先に当たったなどのいわゆる「突き指損傷」では次に紹介するマレットフィンガーという形態をとります。
骨折は変形や遷延治癒など後遺症を残すことが多く、子供に至っては成長障害を起こす事があるため、後遺症を残す可能性も高く、注意が必要です。
マレットフィンガー
あまり聞きなれない名前ですが、簡単に言うと、指先を伸ばす腱が切れてしまった状態をいいます。
正確にはマレットフィンガーは大きく2つのタイプに分かれており、骨が剥がれてしまう骨折タイプと腱が切れてしまう腱断裂タイプとがあるのです。
損傷の形態は、いわゆる突き指損傷で起こることがほとんどで、「槌指」や「ベースボールフィンガー」など呼び方は様々です。
マレットフィンガーも重大な後遺症を残します。病院によって手術する事もありますが、受傷してすぐであれば、手術しなくても十分治せます。
爪下血腫
爪下血腫(そうかけっしゅ)読んで字のごとく、
血腫とは皮下の組織に溜まった内出血のことで、
基本的には大きな後遺症を残すことはありません。ただし、
中央索の断裂
第二関節を伸ばす腱を解剖学用語で「中央索」と呼んでいます。名前の通り、中央にある索(つな)とうい意味です。
中央索が切れてしまうと、第二関節を伸ばす力がかけられなくなります。すると、第一関節に向かう側索と言われる腱が徐々に下の方へずり落ちてしまいます。
一度ずり落ちてしまった側索は緊張させると、今度は第二関節を曲げる方向への力として働くようになります。
結果、第二関節は自らの力で伸びなくなるばかりか、今度はよりいっそう曲げられた位置で固定されてしまうんです。
このケガをすると必ず指の変形が現れます。そして、一度変形が起こってしまうと元には戻せないという事実。
あなたの指が一生曲がったままにならないために知っておくべき病態です。
側副靭帯損傷
側副靭帯とは関節本来の動きをサポートして、関節を安定させるために重要な組織であります。そして、関節を痛めるとここを損傷することが多いのです。
ここを傷めると、どうしても関節が膨れるように治ります。いわゆる「節くれ立った指」になってしまうのです。
また、病院で見逃され、固定する位置が悪いと一生指が伸びなくなることもあるんです。
そうならないためにも、固定する位置は大変重要です。
掌側板損傷(中節骨裂離骨折)
なにやら漢字ばかりでわかりにくい単語ですね。でも、突き指をして一番に疑う病態はこれなんです!
「突き指」をして一番起こりやすいのは掌側板損傷なんです。
指先から外力が加わると、第二関節は強制的に反らされることになります。
すると、第二関節の手のひら側(解剖学用語で「掌側」と言います)は引き伸ばされ、関節をつないでいる掌側板という軟骨のような組織が引き伸ばされてしまうのです。ちなみに、同じ外力でも掌側板ではなく、骨が剥がれてしまうこともあります。
基節骨頭部骨折
まれにみる骨折の形態、しかしこの骨折を放置すると指が一生曲がらない状態になることも。
ここを骨折すると多くの場合、「関節面」が割れてしまいます。
関節面がズレたままだと、必ず関節の動きに制限が出てしまいます。関節は常に動かすことを強いられている場所なので、その表面はすご〜く滑らかな構造をしているんですね。滑らかでないと当然、摩擦が大きくなって、表面はボロボロになってきます。つまり、使えば使うだけ軟骨がすり減って、関節部が変形してくるのです。
一般に関節面が1mm以上ずれてしまうと、何らかの後遺症が残ると言われているんです。
だから、関節面はズレない様にぴったりと治す必要があるんですね。
関節面がズレている骨折をみたら「ズレは1mm以内」そんな目線で説明やレントゲンをみるとよいでしょう。
指関節の脱臼
指の突き方によっては脱臼することもあるんです。特に転んで体重が乗っかると靭帯が切れて関節が外れることも珍しくありません。ただし、一般的に言われている「突き指=引っ張る」は非常に危険だということだけは覚えておいて下さい。それが原因で手術になってしまうことだってあるんです。
一つ目の理由は、単純に引っ張ってしまうと、よりいっそう壊れた組織を痛めてしまうこと。まぁ、これは容易に想像できますよね。
そして二つ目の理由が重要なのですが、突き指といっても傷める場所は様々です。そして、素人判断ではそれがどの様な怪我なのかを目極めるのは非常に困難なのです。
そして、万が一それが脱臼だったとして、そのまま安易に引っ張るとどうなってしまうか?むやみに引っ張ると、関節と関節の間に靭帯や骨片(骨折した破片)を挟み込んでしまうかもしれないんです。
さいごに
ここまでの説明をご覧になればわかると思いますが、突き指=引っ張るということは非常に危険な行為です。
必ず専門家に診察してもらって下さいね。一生の後遺症を残さないためにも、正しい知識と適切な処置が肝心です。
次回以降、各項目の詳しい説明をしていきたいと思います。
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