マレットフィンガーの治療法!知っておくべきメリット・デメリット
放置すると指先の関節が曲がってしまう、「マレットフィンガー」
今回はその治療について大切なことをお伝えします。
「マレットフィンガーの治療法!知っておくべきメリット・デメリット」
これからお話しすることは、教科書からの引用ではありません。この事実を知らないあなたは、一生後悔するかもしれません・・・
マレットフィンガーは手術をする?それとも手術をしないで治す?
さて、今日はマレットフィンガーの治療法についてのお話です。
まず、マレットフィンガーの治療については大きく2つの方法があるということは覚えておいて下さい。
それは、「手術をして治す方法」と「手術をしないで治す方法」です。あと一つ「放置する」という方法がありますが、これはお勧め致しません。(放置した本人がいうのもなんですが・・・(^_^;) )
それではそれぞれのメリットとデメリットをお伝えしましょう。
マレットフィンガーの手術とは、「皮膚から骨まで針金を突き刺して、骨を良い位置にとめておく方法」(図解写真あり)
経皮的鋼線整復固定法といい、一般的には「ピンニング」なんて言ったりします。
まぁ、専門用語なんてどうでもいいんですが、簡単に言うと「皮膚から骨まで針金を突き刺して、骨を良い位置にとめておく方法」です。
なにやら、恐ろしい方法に聞こえますね・・・(^_^;)
でもこれ、一般的な方法なんです。皮膚から針金が飛び出た状態でしばらく固定するのですが・・・
イメージしにくいと思うので、下の図を見て下さい。
左図は腱が切れてしまったタイプに行う手術方法。
右図は骨折を伴うタイプに行う手術です。
あまり説明はいらないですかね。その名の通り、針金を骨に突き刺して固定する方法です。
ここでは、なんとなくわかってもらえればいいので、とりあえず、次に進みましょう。
ちなみに、こんな感じです。(手術の腕はあまりよくない例ですが・・・)
手術をしない方法とは、「整復」して「固定」する「保存療法」
手術をしない方法では、最初に「整復」という壊れた組織を元に戻す作業が必要になります。
そして、その位置をずらさないように「固定」します。
要は手術のように中からいじれないので、外からいじって元に戻すってことなんですね。
傷めたところをいじって元に戻す・・・
それって痛いんじゃないの・・・・?
はい、当然痛いですよ。(恐ろしい方法と言えばそうですね。)
これもイメージしにくいと思いますので、下図をご覧ください。
左図は整復。
右図は固定。
なんとなく、イメージできましたか?
それでは、そろそろ本題の「手術をする方法」と「手術をしない方法」を比較していきましょう!
「手術」と「手術しない保存療法」はどちらがよい?
さて、手術と手術しない方法はイメージできましたか?
手術をしない方法を専門用語で「保存療法」といいます。こんなこと覚えないでもいいのですが、手術療法と比較するためにあえて「保存」という言葉を使いますね。
それでは「手術 VS 保存」についてまとめます。
まずは、みなさんが気になる固定される期間ですね。
固定期間の比較(腱が切れたタイプでは?)
手術療法、保存療法ともに固定期間が約6~8週が基本です。骨と比べて腱の癒合は非常に悪いので固定期間はこんなに長くしないといけないんですね。手術にしろ保存にしろ、腱が自然に癒合するのを待つので方法による差はほとんどありません。ちなみにこの期間はずっと第一関節は反らされたまま固定されるのです。
手術は針金を指の骨に突き刺して、第一関節を強制的に反らす。
保存では固定装具にテープなどで第一関節を強制的に反らす。
方法は違えどやっていることは同じなんですね。
固定期間の比較(骨が折れたタイプでは?)
手術では4~5週固定することが多いようです。
保存では3週あれば骨はくっつます。(経験上、だいたいこのくらいあれば骨折部は安定してきます。)
手術のほうが長いと思われがちですが、おそらく手術でも3週あれば骨はくっついているはずです。
ただ、一般的な方針として4~5週は固定する先生が多いのが実際です。
治療期間の比較
固定期間からもわかるように、治療期間の差は固定後のリハビリの期間に依存するといっても過言ではありません。
いかに固定によって固くなる関節を固くならない状態にしていくか、または、いかに早く関節の動きを取り戻すかにかかっています。(当然、手術および整復などが上手であるということが前提ですが・・・)
これは一概に何週とは言い切れませんが、おそらく保存療法に軍配が上がるのではないでしょうか。
なぜなら、手術する病院では多くの場合「リハビリは自分でやって」と言われます。患者本人では上手くできません。
それに加えて診察は1週間に1度が多く、固定状態も把握できないまま放置されます。しかし、保存療法では固定しているテープがどうしても緩んでくるため、頻回に診る必要が出てきます。よって不具合にも気付きやすく、その都度修正が出来る状況にあることが多いんです。
保存療法の方がトータルの治療期間は短いことが多いでしょう。
治療成績の比較
これについては、まさに担当した先生の腕によります。手術でも保存でも技術がある人が行えば、その差はほとんどありません。手術でないとダメという人は、ただ、保存で行う技術がないというだけ。その逆もまた然りです。
ただ一つだけ挙げるとすれば、受傷してから日にちが経過したものについては治療成績がガクッと落ちます。
どんな方法であっても時間が経過したものは治療が非常に難しくなるのです。(この原因を話すと非常に長くなってしまうので、またの機会に説明しますね。)
痛みについての比較
これもまた、気になるところですよね。
結論から言いますと、どちらもあまり変わりません。
手術は麻酔が切れれば痛いですし、保存では整復時に痛みます。よって、痛みによる苦痛はあまり変わらないようです。
メリットとデメリット
手術のメリット・・・
治すとき痛みがない。一度固定すれば骨がズレる心配がない。通院回数が少なくて済む。
手術のデメリット・・・
麻酔が切れるとすごく痛い。傷跡が残る。骨にピンを刺すので他の部分も傷めるため関節が固くなりやすい。リハビリに時間がかかる。感染のリスクがある。
保存のメリット・・・
傷が残らない。手術に比べ治療期間が少ないことが多い。感染のリスクがない。
保存のデメリット・・・
一日おき以上の通院が必要。テープで皮膚がかぶれることがある。固定している指は強制的に反らされているため、けっこうしんどい。整復時はすごく痛い。
まぁ、こんなところでしょうか。
さいごに・・・
あまり、どちらがいいとはいえませんが、治療期間をみると保存療法が個人的にはややオススメです。
ただし、先ほども書きましたように手術にしろ保存にしろ、担当した先生がポンコツならどちらにしてもポンコツな結果しか生まれません。
つまりは、担当した先生次第ということです。
その点も踏まえて、あらかじめケガをしたらどこに行くべきかリサーチしておくといいですね。
ケガはあなたの前に急に現れます。そんな時あわてないよう、事前にチェックしておきましょうね。
それでは、また。
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