ヘルニアと診断されたあなたへ・・こんな症状でていませんか?
足やお尻が痛い。
足先が痺れる。
足に力が入りにくい。
あなたは、こんな症状出ていませんか?
これは、椎間板ヘルニアによく見られる症状です。
私もヘルニアじゃないかしら?
と悩むあなたへお伝えしたい、すぐに出来る診断のポイント!
この症状、あなたにも当てはまりましたか?
これを読んでいるあなたは、足の痛みや痺れに悩んでいるのですね。
そんなあなたのために、今日は症状に当てはめながら、腰椎椎間板ヘルニアについての知識をご紹介します。
ヘルニアによる足の痛みや痺れの原因は、神経のどこかに障害があるから
椎間板ヘルニアの症状を理解するためには、神経の走行を理解しないといけません。
ということで、腰部の解剖と神経の関係をおさらいしましょう。
上図は腰部にある骨と神経を表したものです。左は横から見た図、右は上から見た図になります。
ここで描かれている黄色いものは神経で、赤い線でちょん切って真後ろから見ると下のような図になります。
図のように、人の腰椎の後方には馬尾神経という神経の束があります。
そして、この神経の束は各腰椎(骨)の間から一本一本分岐して、足先まで伸びているんです。
だから、我々は脳で指令した通りに足を動かせているのですね。
そして、この神経のどこかで障害があると、我々は足に痛みを感じたり、足を自由に動かすことが出来なくなったりするのです。
つまり、あなたの足の痛みや痺れの原因は、この神経のどこかに障害があると言えるのです。
椎間板ヘルニアで、どのように神経障害が起こるのか
腰椎にある馬尾神経を、もう少し詳しく見て行きましょう。
上図のように、馬尾神経は各腰椎から一本ずつ分岐していきます。
ここで、椎間板の中にある髄核が飛び出したとしましょう。
(椎間板ヘルニアとは椎間板の中にあるゼリー状の髄核という物質が飛び出してしまい、神経を圧迫する疾患なのですが、この髄核が飛び出しやすい場所というのがある程度決まっていて、多くの場合「後外側の脆弱部」で飛び出してしまうことが多いのです。)
すると、上図のように後外側に飛び出した髄核は一つ下の骨の間から出ていく神経を圧迫することになります。
ちなみに、L4L5間の椎間板ヘルニアではL5神経を圧迫することとなり、L5神経の障害が現れます。
(L5神経;5番目のLumbar(腰)神経という意味です。)
当然、L3L4間のヘルニアではL4神経が障害されるということです。
もちろん例外はあるのですが、とりあえず基本的なことを把握しておいて下さいね。
神経が障害されている場所によって、足の痛む場所・痺れる場所が違う!
さて、ここからが本題です。
今、あなたが感じている痛みや痺れはどこですか?
上図にある領域を、指でさすってみましょう!
左右で違いがありますか?
また、上図の領域に痛みを感じていますか?
(ここで、押して痛いものは除外して下さい。基本的にヘルニアによる神経障害は押したからといって痛みがでることはないからです。)
もし、上図の領域に痛みや痺れを感じているのであれば、次の検査を行ってみて下さい。
神経障害による筋力低下を調べてみよう
上図の部分に痛みや痺れを感じたのであれば、次にその領域の筋力検査をしてみましょう!
筋力検査とは筋力(動きの強さ)に対する抵抗力を左右で比べます。
赤矢印が筋肉の収縮する方向なので、黄矢印の方向に抵抗力をかけてみましょう。
ここで、左右で抵抗力が違えば神経障害による筋力低下と判断します。
左右差といっても軽度であることがほとんどですので、最大筋力で左右に差があるかをみて下さい。
基本的に足の筋力は手の筋力より強いため、左右差が測れない場合もあります。
ですから、L4神経の筋力低下を測るには体重を使った検査が有効です。
やり方は、上図のように足裏の外側に体重をかけ、さらにつま先を上げた状態で立ち、その状態で歩いてみましょう。
(内股でつま先を上げて歩くような感じです。)
これで効率的にL4神経の支配する前脛骨筋という筋肉に負荷をかける事が出来ます。
この状態で足先が下がってしまうようならば、筋力低下があると評価できます。
L5神経は親指を上にあげる筋肉(長母趾伸筋)を支配してます。
ですから、親指を上げた状態で黄矢印の方向にめいいっぱい力を加えてみて下さい。
左右で抵抗力が違えば、筋力低下があると評価します。
(ちなみに、他の足の指を反らすのもL5神経です。わかりやすいように親指で説明しましたが、他の足指でも評価してみて下さい。)
S1神経は親指を下にさげる筋肉(長母趾屈筋)を支配してます。
ですから、親指を下げる力(赤矢印)に対抗して、めいいっぱい力(黄矢印)を加えてみて下さい。
左右で抵抗力が違えば、筋力低下があると評価します。
もし、わかりにくければ、つま先立ちで歩いてみましょう!
(できるだけ指先で立つように)
ちなみに、S1神経はふくらはぎの筋肉など、つま先立ちに必要な筋肉を支配しています。
左右で力の入り具合が違いますか?
もし違うようあれば、筋力低下があると評価します。
「痛みや痺れの領域」と「筋力検査」の結果が一致していれば、神経障害を起こしている
ここまでで、「痛みや痺れの領域」と「筋力検査」の結果が一致しているのであれば、おそらくあなたは神経障害を起こしています。
もちろん、それがヘルニアによる神経障害かどうかの確定診断には至らないのですが、可能性としてはとても高いといえます。
ただし、ヘルニアになったからといって悲観する必要はありませんよ。
だって腰椎椎間板ヘルニアの大多数は手術しなくても治るからです。
(何を隠そう、私もヘルニア患者だったからです・・・)
現状を「認知」することが、ヘルニア治療の第一歩
いかがでしたか?
あなたの症状はあてはまりましたか?
なぜ、今回このような事をお伝えしたのか。
それは、ヘルニアを治すために最も必要な「認知」をして頂きたかったからなのです。
まずは現状を受け止める事から、治療は始まります。
現状を「認知」出来なければ、その後に必要となる「継続的な努力」が出来なくなるのです。だからこそ、あなたに現状を受け止めて欲しかったのです。
他力本願では決して良い結果は生まれません。
あなたの体はあなたが治してゆくのです。
まずは今を受け止めて、現実的な未来のために着実に進みましょう!
微力ならが、これからもそのお手伝いをするため、有用な情報を発信して行きますね。
もし、わからない事があれば、気軽にご連絡下さい。
少しは、お役に立てると思います。
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
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