夜間の足の趾(アシユビ)の骨折 – 早めの応急処置が大切な理由
夜中に突然のケガ!「足の指をぶつけてしまいました・・・」
夜間23時頃、突然の連絡・・・
室内のドアに足の趾をぶつけてしまい、足の指がプラプラするので診てほしいとのこと。
夜間のケガということもあって、どの病院も診療しておらずネットで検索して当院に連絡をくださった患者様です。
すぐに対応させて頂き、後遺症なく治癒することが出来ました。
ということで、本日はケガをしてすぐに応急処置を行う大切さ、および当院での治療経過も含めご紹介いたします。
(本症例は本人のご厚意もあり、了承を得て紹介させて頂いております。)
痛みの原因は骨折かも?早めの診療がポイント!
来院されて患部を拝見すると、下の写真のように第2趾(親指のとなりの指)が明らかに変形しており、趾の付け根で骨折しておりました。
やはり足の趾が骨折していました。。。(レントゲン画像あり)
レントゲン撮影するとこんな感じの骨折です。(下図)
親指のとなりの骨がパッキリ横に折れているのがわかりますか?
この状態では痛みで歩くことが出来ないので、すぐに骨を正しい位置に戻して固定処置を行いました。
レントゲン写真を別角度から見ると骨折部位はこんな感じにズレております。(下図)
骨折は患部を固定すると痛みが極端に少なくなります。これには骨の表面にある骨膜という組織が大きく関わっているのです。
骨膜は骨の表面を覆っている膜であり、この骨膜という場所に神経線維がたくさん存在します。ですから、骨がグラグラと動いているとそのたびに骨膜=神経が引っ張られ、激痛を感じるようになるのです。骨折したまま固定しないと、まともに歩くことが出来ないのはそのためです。しかしながら骨折部位を動かないように固定すれば普通に歩けるようになります。また、なるべく早くズレた骨を元に戻すことも大切ですね。骨がズレたままだと出血量も多くなり腫れが強くなってしまうからです。腫れが強く出過ぎると痛みだけでなく細菌感染のリスクも増えますし、リハビリも大変になりますので何もいい事はありません。ということで、なるべく早く処置を行うのはとても大切なことなんですね。
超音波エコーで徒手整復前後もリアルタイムに確認できます
実際、骨折部位を超音波エコーで観察するとこんな感じに写ります。(下図)
エコーの方がリアルタイムに検出できるので、使い勝手がいいですね。
特に、骨をまっすぐに戻す『徒手整復』を行う際にはこちらの方が便利だったりします。
ということで、曲がってズレた骨を元に戻して、固定しました。(ちょっと痛いんですけどね)
まっすぐに戻っているでしょ!
低出力超音波治療で骨融合を促進させ、リハビリもスムーズに進みました
あとは、固定をしながら低出力の超音波を当てて骨癒合を促進させて行きます。
こんな感じ(下図)
骨を元に戻したらあとは骨癒合させるのですが、唯一骨癒合を促進させることが出来るのは低出力の超音波治療のみです。
骨折部位が早く安定すれば、固定も早く取ることも出来てリハビリもスムーズに進みます。
ということで、この患者さんは2か月後にはリハビリも終えて無事に治癒となりました。
一生懸命通って下さりありがとうございます。
おかげで早く治すことが出来ました!
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
骨折に限らず、けがをされたら出来るだけ早期に処置することは大切です。
そのためにはすばやく状態を把握することが肝心ですよね。そこで便利なのがエコー検査!
レントゲンと違い被爆の心配もなく、リアルタイムで動的な観察(どのくらい骨折部位が動いて不安定なのかなど)ができます。
意外と優れモノなんですね。ただ、画像を正しく読み取るのには技術と経験が必要です。
ケガは正しく評価してもらえるところを選びましょうね!
万が一、あなたやあなたの周りのひとがケガをしてしまったらすぐにご連絡ください。
当院ではあなたが最速で治る方法をご提供いたします!
渋谷接骨院 【緊急連絡先】
24時間急患受付 090-4590-5156