お祭りでの痛ましいケガ事例 – 肉離れについて知ろう
お神輿をかついでふくらはぎを痛めた方の症例
本日の症例は、御神輿(みこし)をかついでいた時にふくらはぎを痛めた方の症例です。
受傷翌日に当院を受診していただきましたが、損傷の程度もひどく、完治までに3か月以上を要するケガとご説明しました。
幸い治療経過が良かったこともあり、約2ヶ月で後遺症なく日常生活に復帰できましが、ここまでひどい肉離れは稀ですので、今回は治療経過も含めてご紹介したいと思います。
(本症例は本人のご厚意もあり、了承を得て紹介させて頂いております。)
肉離れの好発部位は「腓腹筋(ひふくきん)」!図解あり
ふくらはぎの筋肉ってどんな構造をしているかご存じでしたか?
実はふくらはぎの筋肉ってこんな形をしているんです。
ふくらはぎのポコッと膨れている筋肉、ここは「腓腹筋(ひふくきん)」と呼ばれる筋肉があって、ここが肉離れの好発部位!
肉離れのほとんどは、この部分で起きるのです。
(赤丸の部分が肉離れの好発部位)
写真で見るケガの実際(ふくらはぎの肉離れ)
さて、今度は実際の症状を見てみましょう。
下の写真は受傷後の患部の写真です。
写真にある黄色い矢印の部分が実際に損傷した場所です。
足首にある内出血は患部から出血した血液が重力で下がるため、こんなところに出現するんですね。
本症例ではふくらはぎの内側のこの部分がゴッソリ切れていました。(上図)
腓腹筋の構造とケガのリスク – 超音波エコーで見るケガの深刻さ
超音波エコーで見ると、ふくらはぎの筋肉は通常こんな感じに見えます(下図)
下図のエコー画像は、実際の症例を撮影したものです。(上図の赤い線の部分を輪切りに見た画像)
真ん中の黒い部分に注目してください。筋繊維がゴッソリ引き抜けて出血しているのがわかりますよね。
正しい初期処置の重要性 – 早めの処置で組織修復を促そう!
当院ですぐに処置を行い、最終的に穴はきれいに埋まりました。(下図は受傷後4か月目に撮影したもの)
筋繊維もかなり再生していますよね⁉。人間の回復力って、ほんとすごいものです。
ちなみに外観はこんな感じです。(下図)
ほんと、きれいに治ってよかったですね!
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
どんなケガであれ、組織を正しく修復させるには早めの処置が何より大切です。
時折ケガをして腫れが治まってから来院される方もいますが、それは大きな間違い。腫れが治まってからではもう遅いのです。
腫れて痛みがある時にこそ、組織が修復するための大切な反応が始まっています。腫れが治まるということは組織を治す反応も終わてきているという事。
今回の症例を見てもわかるように、これだけのケガであっても初期処置を正しく行えば、しっかりと組織は修復するものなのです(もちろん難しい症例もありますが・・・)
ですから、ケガをしたらなるべく早く適切な処置をすることをお勧めします!
万が一、あなたやあなたの周りのひとがケガをしてしまったらすぐにご連絡ください。
当院ではあなたが最速で治る方法をご提供いたします!
渋谷接骨院 【緊急連絡先】
24時間急患受付 090-4590-5156