親指の付け根が痛い! – CM関節症の原因と対処法
物をつまむと親指の付け根が痛い!
ハサミを使うとその後ズキズキ痛くなる・・・
傷めた記憶はないのに。
こんな悩みはありませんか?
それは、CM関節症かもしれません。
今日はよくある関節痛、CM関節症の原因とその対処法についてお話しします。
CM関節とは親指の付け根の関節。親指の働きにとっても重要!
CM関節とは親指の付け根にある関節で、親指の働きにとても重要な役割を果たしている関節です。
(※ちなみにCM関節とはcarpometacarpal jointというラテン語の略です。)
この関節を痛めると、物をつまむような動作が困難になり、日常生活にも多大な影響与えてしまうんです。
突然ですが、人間と猿の違いとは何でしょうか?
話ができる。
文字を使ってコミュニケーションがとれる。
経験しなくとも物事を推察できる等々・・・
まぁ 簡単に言えば、知能レベルに差がありますよね。
では、なぜそうなったのか?
それは、ヒトが指先を器用に使うことが出来るようになったからと言われています。
つまり、器用に物をつまむことが出来るようになったことで、急速に脳の発達が促された結果、ヒトは今日のような文明を築けたというわけです。
そして、この「つまむ」という動作にかかせないのが、CM関節の機能なのです。
つまりCM関節の機能が今日のヒトを造った・・・・?これは言い過ぎですね(^_^;)
それでは、下の図をご覧ください。
図のように、CM関節は鞍関節と呼ばれ「馬の鞍」のような形状をしています。
この関節の運動方向は前後と左右。つまり、4方向に動かすことが可能なのです。
ちなみに、ほかの4指は靭帯で固定されており、ほとんど動かすことはできません。
よって、親指が複雑な動きに対応していることにより、小さな物をつまむことが可能となるのです。
一方、猿にはこの機能(対立運動)がほとんど機能していないため、ヒトに比べて小さなものをつまんだり、指先を巧みに扱うことは得意ではありません。ただし、猿の手は木の上で生活するためにはとても効率的な手の形になっているのです。
CM関節の変形 → 亜脱臼 → 関節の炎症 → 痛い!
それでは、この大事なCM関節に起きるCM関節症とはどのようなものでしょうか?
それは、主にCM関節の変形による亜脱臼が誘発する関節炎です。
・・・・わかりにくかったですね(^_^;)
年をとると負担がかかり続けている関節は変形してきます。これは、誰にでも起きる自然なことです。
そして、CM関節は親指の支点となる場所なので、負担がかかりやすく骨の変形は起きやすい関節です。
変形した関節は、当然運動の軸が変わるものですから、普通に使っていても関節への負担は大きくなります。
すると関節は炎症を起こし、痛くなるというわけなのです。
では変形した関節に炎症が起きないようにするにはどうしたらよいか。それは・・・
①使いすぎないように気を付けること
②亜脱臼している関節を正常な位置に誘導してあげる事。
以上2点が必要となります。
CM関節を正常な位置「親指を開いた状態」に保つことがポイント!
CM関節の変形は多くの場合、親指が内側に寄ったこのような形になるのが一般的です。(関節が少し外れた亜脱臼という状態)
要するに、このように親指が内側に入らないように開いた状態にしてあげればいいのです。
「親指を開いた状態」これがポイントです!
親指を開いた状態にして、使う頻度を極力減らしましょう
色々なサポーターも出ていると思いますが、必ず親指が開くような形のサポーターを選びましょう。
たとえ、忙しくてサポーターを付けていられないという人も、夜寝る間だけでもつけてみて下さい。
夜だけでもけっこう効果的なんですよ。
そして、使う頻度を極力減らしましょう。(当然のことなのですが・・・)
ちなみにCM関節に負担がかかる作業は以下のようなものです。
・ハサミで植木の選定作業
・裁縫はさみ(小さい糸切りばさみ)をつかう
・重たいものを鷲つかみ(牛乳パックを片手でそそぐなど)
・寝ながら本を読む(片手で本を長時間開いている)
・硬い布を手縫いする
・かたいビンのふたを開ける
などなど・・・
当たり前ですが、炎症を抑えるにはいかに負担を減らすかに尽きるのです。
どんな治療より最短かつ確実な方法です!無理を続けて変形が進行する前に、あなたの生活を一度見直してみましょう。
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
万が一、あなたやあなたの周りのひとがケガをしてしまったらすぐにご連絡ください。
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