子育て中の方必見!手首の痛みとその原因「ドケルバン氏病」とは
子供を抱っこするたびに手首が痛む・・・
そんな悩みはありませんか?
そう、子育て中に多くの方が経験する手首の痛み、その痛みには原因があるのです。
原因が分かれば、後は気を付けるだけ!
痛みを出さない手の使い方とは・・・
子育て中に起こりやすい手首の痛み「ドケルバン氏病」とは手首の「腱鞘炎」
今回は子育て中に起こりやすい手首の痛み、「ドケルバン氏病」についてです。
ドケルバン氏病・・・?
簡単に言うと、手首(特に親指の付け根の方)の腱鞘炎のことです。
(※ドケルバン腱鞘炎とはドケルバンというお医者さんが最初に発表した腱鞘炎なのでこんな名前で呼ばれています。)
腱鞘炎・・・ 炎症?
腱鞘炎ってよく耳にすると思いますが、いまいちよく分からないですよね。
まずは腱鞘炎について簡単に説明しましょう。さっそく下図をご覧ください。
腱鞘炎とその構造、イメージ出来ましたか?
図にあるように腱は動きによる摩擦を少なくするために、腱鞘という組織で覆われています。
ところが、何かの原因(たとえば、使い過ぎや腱がたわむような方向で手首を使うなどして)でこの腱鞘が腫れると腱と腱鞘の間の摩擦力は大きくなり、炎症が起きます。
同じように使っていても、腱鞘炎になる人とならない人がいるのはなぜ?
しかし、同じように使っていても、腱鞘炎になる人とならない人がいます。
それには、大きく2つの特徴があるのです。
その特徴とは・・・
ドケルバン氏病かどうか見極めるコツ
まずは、あなたがドケルバン腱鞘炎かどうか検査してみましょう。
検査は腱に痛みが出るかどうかで判断します。具体的にはここに痛みが出るかどうかを確認してみて下さい。
そして、このように腱を伸ばした際に痛みがでればドケルバン腱鞘炎です。(これはフィンケルシュタインテストという徒手検査の一つです。)
1.腱鞘炎になりやすい人の特徴
「形態的になりやすい人」って、実は生まれつき決まっているのです。
それは、腱の通るトンネルが壁で仕切られている人か、そうでない人かという違いです。
下図をご覧ください。
図のように、腱が腱鞘の中にある仕切りのことを「隔壁」と呼んでいて、生まれつき持っている人と、持っていない人がいます。
そして、この隔壁がある人は必然的にスペースが少なくなるため、腱がこすれやすく、腱鞘炎を起こしやすいと言われています。
だから、同じように使っていても腱鞘炎になりやすい人と、なりにくい人とに分かれるんですね。
この隔壁があるかどうかは、エコー検査をするとすぐにわかります。腱鞘炎になってエコー検査してもらう機会があれば、この「隔壁」があるかどうかもついでに診てもらいましょう。
2.腱鞘炎になりやすい手の使い方
次に、ドケルバン腱鞘炎になりやすい手の使い方についてお伝えしますね。
この動作さえしないように心がければ、高確率でその痛みを抑えることが出来るでしょう。
その原因となる使い方とは・・・・
手首を曲げて、親指に力を入れる。こんな使い方です!
子供を抱っこした時のお尻を支えている手の形、赤ちゃんを入浴させる時の頭を支える手の形、このような使い方していませんか?
なぜ、このよな使い方が腱鞘炎を引き起こしやすいのかというと、それは手首に力を入れた際に腱が区画内で急激に曲げられた状態になるからです。
当然まっすぐの状態より、曲がった状態で使う方が腱がこすれる比率は大きくなりますよね。ましてや先ほど説明した「隔壁」に仕切られていればなおのことです。
つまり、このような使い方にさえ気をつければ腱鞘炎になり難くなると言えます。
気を付けてみて下さい、あなたもこのような使い方していませんか?
ドケルバン氏病の原因は「形態的な特徴」と「手の使い方」が大半
産後の女性はホルモンバランスの関係上、腱鞘炎になりやすいとも言われています。
おそらく、それも原因のひとつなのでしょう。
しかしながら、今回お伝えした「形態的な特徴」と「手の使い方」がその原因の大半を占めていることも事実です。
なぜなら、男性でも起こりますし、産後でなくとも腱鞘炎になる方は多く存在します。
何を隠そう、私も育児中にこのドケルバン腱鞘炎になりました。そして、使い方を気を付けるだけで炎症は速やかに引いた経験があるからです。(ちなみに私は隔壁をもっています。)
そして、多くの人がここを気を付けるようアドバイスをすることで良くなっているのも事実なのです。
手首の痛みでお困りの方は、是非お試しください。
これなら、誰でもすぐに始められますよね。
(ちなみに、普通に使っていても、抱っこで負担のかからなくなる生後6か月頃になれば、自然と治って来るんですがね・・・)
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