足首の捻挫で傷めやすい場所「二分靭帯」とは
足首の捻挫で多い「二分靭帯」の損傷
足を捻って、ここが腫れていませんか?
今回は、足首の捻挫で多い「二分靭帯(にぶんじんたい)」の損傷についてお伝えします。
強い腫れが出るわりに、治りが良いこの靭帯。
あなたの足首、ここに痛みが出ていませんか?
溝に足が挟まった状態で捻ったり、段差を踏み外して捻った場合は「二分靭帯」を傷める事が多い
足首を捻ると、たいてい「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」という靭帯を傷めます。
しかしながら、溝に足が挟まった状態で捻ったり、段差を踏み外して捻った場合は「二分靭帯(にぶんじんたい)」という靭帯を傷める事が多いのです。
左図は、一般的に足首を捻った状態。そして、右図は足先を強く捻った状態。
そう、ちょうど溝に足が挟まった時や、段差を踏み外した時などに、右図のような捻り方をします。
すると、二分靭帯という靭帯を痛めてしまうんですね。
二分靭帯とは何なのか?
下図のように足の甲側は、いくつもの小さなブロック状の骨で構成されているんです。
この骨一つ一つに役割と名前があるんですが・・・
ちょっと専門的になってしまいますので、その話は省略しますね。
このブロック状の骨にはそれぞれ靭帯がついています。
この靭帯の中の一つに今回お話しする二分靭帯があります。
上図のように、踵骨(しょうこつ)という骨からは、立法骨(りっぽうこつ)に付着する靭帯と、舟状骨(しゅうじょうこつ)に付着する靭帯が伸びています。この2つに分かれている靭帯を「二分靭帯」と呼んでいます。
先程のように、足先だけを捻ってしまうと、この靭帯を損傷してしまうんです。
ちなみに、2本ある靭帯で特に傷めやすいのが、踵立方靭帯(青色の靭帯)です。
二分靭帯を傷めると「外くるぶし」ではなく、くるぶしより少し足先側が腫れる
さて、二分靭帯を傷めるとどこが痛むのか?
この辺りです。
二分靭帯を傷めると、ここがポッコリとピンポン玉のように腫れてきます。
強い腫れとは内部での出血が強いということなので、数日経つと内出血した血液が表面に現れ、紫色になります。
二分靭帯を傷めると、局所的に強く腫れるのが特徴的です。
そして、押して痛む場所は「外くるぶし」ではなく、くるぶしより少し足先側のこの辺り。
ここを押さえると最も痛みます。
また、比較的に歩いても痛がらないのも特徴的です。
二分靭帯を傷めた時は足のアーチを支えて固定する
さて、二分靭帯を傷めた時にはどうするか?
最も有効な固定方法は、足のアーチを支えることです。
包帯でもテーピングでもいいのですが、足の裏に下図のようなパッドを当てて足首ごと固定すると良いでしょう。
足を踏み込んだ時に、足のアーチは「たわむ」ため、それを支えている靭帯(二分靭帯を含め)には常にストレスがかかるんです。
だから、足裏にパッドを付けることは、靭帯へのストレスを軽減させるためにとても有効なのです。
治るまでには通常2週間程度はかかる
二分靭帯を損傷すると、治るまでに通常2週間程度はかかります。
ですから、2週間程度は固定をして安静にすることが必要です。
他の靭帯を傷めるよりも治りが早く、後遺症が出る可能性もほとんどありません。
ただし、本当に二分靭帯の損傷ならば・・ですけどね。
足首を捻って腫れていたら、一度は専門家に診てもらいましょうね。
傷めている靭帯によっては、対処法も経過も全く違いますのでご注意ください!
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
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