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2025-04-06

すねの痛み!シンスプリントと疲労骨折を見分ける方法(3)

最終回。

今回のテーマは「疲労骨折の確定診断と治療期間について」

レントゲンでの画像診断には決定的な問題点があるという事実。

あなたは知っていましたか?

レントゲンでの画像診断の決定的な問題点

疲労骨折の確定診断をする上で、レントゲン撮影などの画像検査はとても大切な情報です。

しかしながら、一般的に用いられているレントゲン撮影による疲労骨折の診断には、ある重要な欠点が潜んでいるんです。

その欠点とは・・・

レントゲンに写るのは疲労骨折を「していた」証

まずは、下の図をご覧ください。疲労骨折写真

上図は、すねの骨に疲労骨折を起こした方のレントゲン写真です。

黄色い矢印の部分に注目して下さい。

なにやら、「ぼや~っ」と膨れているのがわかりますか?

そうです。この「ぼや~っ」と膨れている事こそが、疲労骨折をしていた証なのです。

ここで注意してほしいのは、疲労骨折を「していた」証ということ。

つまり、疲労骨折を起こそうとしている早期にはこの「ぼや~っ」としたものが見えないのです。

言い方をかえれば、疲労骨折を起こして治ってくるまで、レントゲンでの確定診断は出来ないということなのです。

もちろん、ボキッと折れてしまえば骨折した線がわかりますよ。

でも、実際はそこまでやる選手は一部を除き、ほとんどいません。

だって、普通は痛くて走れなくなりますからね。

そんな痛みを我慢し続けながら酷使するのは、一部のトップ選手くらいでしょう。(^_^;)

レントゲンに写るぼや~っとした膨らみは一体何なのか?

それでは、このぼや~っとした膨らみは一体何なのか?

簡単に説明致しましょう。疲労骨折内部解説

上の図は、すねの骨を拡大したものです。

以前お話ししたように、骨の外層は硬い皮質層に覆われ、内部は軽石のような多孔質の海綿質という層があります。

疲労骨折を起こす場合、外層の皮質層が壊れずとも、最初に内部の海綿質が壊れます。

よって、レントゲンで骨折した線が見えなくても、内部では骨折に近い状態の反応は起きているということなのです。

レントゲンでは疲労骨折が治った証しかわからない

では、骨組織が壊れるとどうなるのか?

それは・・・疲労骨折内部解説2

上図のように、骨組織が破壊されると、壊れた組織の周囲に新しい骨細胞が増えて骨を新生して行きます。

この新生された骨を「仮骨(かこつ)」といいます。

そう、右のレントゲンに写っている「ぼや~っ」としたものは、この仮骨という新しく新生された骨なのです。

だから、骨折していた部分って、治ると必ず少し太く盛り上がるんですね。

これが正常な骨の再生現象なんです。

少し話が反れてしましましたが、レントゲン検査ではこの仮骨が見えて初めて骨折していたと判断できるのです。

ですから、骨折が治った(疲労骨折していた)証しかわからないんですね。

疲労骨折する前に確かめる方法はMRI検査だが・・・

そうなると、折れる前にわかる検査はないの?ということになりますよね。(^_^;)

実はあるんです。

疲労骨折を起こしかけているかどうか、正確に判断する検査。

それは・・・

「MRI」という検査です。

このMRI検査をすれば、どの程度進行しているかなど正確に判断できるのですが、何せ時間とお金がかかる代物なのです。

もちろん、どこにでもありますというわけではないですし、予約が必要なことや、料金も1万円弱と高価なものです(3割の保険適用でも)。

ですから、ことあるたびにMRI検査を出来るほど、気軽さはないというデメリットがあります。

当然、超早期の疲労骨折を強く疑う所見があるのなら、MRI検査をする価値は十分あるのですが、疲労骨折を疑うというところまでは、徒手検査と経験による判断が必要になるというわけなのです。

(この徒手検査や特徴については、前回お話しした通りです。)

これらの特徴があれば、MRI検査をして詳細な状況を把握することが必要となるでしょう!

治療期間(運動中止の期間)は2ヵ月から6か月ほど

さて、最後に治療期間についてです。

今回はすねの骨のお話なので、脛骨の疲労骨折という前提でお話ししますね。

ポキッと完全に疲労骨折を起こしてしまった場合はスポーツ復帰までに、6か月程度の期間が必要となります。

え~っ!そんなにかかるの?

って思いました?

そうなんです。そのくらいかかるものなんです。

レントゲンで写らない程度の疲労骨折であれば、スポーツ復帰までに2~3ヵ月かかるでしょう。

これも大きくははずれませんので、あしからず。

何はともあれ休むことが最も重要

では、どのような状態になったら運動を始めてよいかという話しになりますよね。

それは、骨をたわませても痛くなくなり、患部の圧痛(押して痛いか)叩打痛(叩いて痛いか)が完全になくなったらジョギング程度から開始させてOKです。

逆を言えば、それまで運動は一切中止ということになります。

これを守らずに運動を再開すると、高確率で再発してしまいますのでご注意くださいね。

出来る限り早期復帰を望むのであれば、きちんと休養をとる!

これに勝る治療法はありません。

ちなみに、治療と言っても低出力の超音波治療(LIPUS)などが有効ではありますが、何はともあれ休むことが最も重要です。

痛んだ骨にいかにストレスをかけないかが、早く治すための秘訣と言っても良いでしょう。

単純なことですが、これ以外に治す方法はないんです。

疲労骨折が疑われるのであれば、無理は禁物!

覚えておいて下さいね。

ご参考になりましたでしょうか?

何かわからない事があれば、下のアドレスにご連絡ください。

それでは、また。

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タグ: 疲労骨折, 見分け方, 治るまでの期間, シンスプリント, レントゲン
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