足の捻挫!ここの痛みには要注意!リスフラン靭帯損傷とは
足の捻挫で注意すべき、靭帯の損傷
つま先が引っかかって足をひねった・・・
正座をするような姿勢で、足の甲をひねった・・・
こんな捻り方をしたのであれば、今回お伝えする「リスフラン靭帯」を傷めている可能性があります。
歩くためにとても大切な、この靭帯。
ここに痛みが出る方には知っていて欲しい、大切なお話です!
リスフラン靭帯はとても大切な小さな靭帯
リスフラン靭帯なんて、あまり聞きなれない名前ですよね。
この小さな靭帯、じつは足にとって、とても大切な役割をしている靭帯なのです。
それでは、足の形状からおさらいして、リスフラン靭帯の役割を解説して行きましょう!
足の形状
まずは、基本となる足の形と、リスフラン靭帯のある場所について説明します。
上図のように、足はいくつもの小さな骨で構成されています。
そして、拡大した部分についている靭帯(青色)が、今回お話しする「リスフラン靭帯」です。
この靭帯は足のアーチを形成するための支点となっており、足にとって、とても大切な役割をしているんです。
下図は足を横から見た図です。このアーチ(黄色)が機能しないと、歩行をはじめ、様々な足のトラブルにつながります。だから、このアーチをいかに保っておくかが、足の疾患を扱う上で、とても大切な意味を持つのです。
上図のように、リスフラン靭帯のある場所は、足部のアーチの頂点でもあり、アーチを保持する上でとても重要な場所です。
だから、ここを傷めてしまうとアーチを保持が出来なくなり、足部の様々な部分に痛みが出るようになってしまうんですね。
リスフラン靭帯を傷めると歩くときに痛みがでてしまう
先ほどもお伝えしたように、リスフラン靭帯を損傷して、足部のアーチが低下すると様々なトラブルにつながります。
その代表格が、歩行時の痛みです。
そう、我々が歩行する際には足部のアーチの反発力を使って、前へと進んでいるのです。
足部のアーチが機能しなければ、推進力が低下して、スムーズな歩行は出来ません。
具体的には、アーチが機能しないと引きずっているような歩き方になってしまいます。
また、上図のように歩くたびに、アーチの頂点の骨と骨をつなぐ靭帯である「リスフラン靭帯」には負荷がかかります。だから、リスフラン靭帯を損傷していると、歩行で足のアーチがたわむたびに痛みが出てしまうのです。
ましてや、走るとそのストレスは何倍にも増えるため、痛みも強く感じる事でしょう。
我々は生きている限り、常に歩くという動作を強いられます。
ですから、歩行の度に足が痛いということは、我々の生活には多大なる影響を及ぼすということになるのです。
リスフラン靭帯損傷の治療法
リスフラン靭帯が切れてしまったらどうするか?
ここでは、リスフラン靭帯の機能を取り戻すための2つの方法をお話しします。
まず1つ目、手術をすることです。
切れた靭帯部分の骨と骨のをボルトでつなぎとめる手術をすれば、強度は保たれるため、足部のアーチの低下などは起きません。だから、アーチのスプリング機能も使うことが出来、スムーズな歩行も可能となります。
また、歩行中の足の痛みも軽減されることでしょう。
ただし、長期的にみると、固定されていることで、骨には無理なストレスが加わります。
これを長期間続けていると、早期に骨の変形が進むでしょう。
骨や関節部が変形すると、関節炎を起こす確率が高くなります。
つまり、少し歩くだけで足の甲が腫れて、痛くなることが考えられるのです。
ということで、手っ取り早く手術するということが必ずしもベストな選択ではない、ということも把握しておきましょう!
2つ目は、手術をしないで切れた靭帯を癒合させる方法です。
専門的には、この靭帯はくっつかないとも言われているのですが、それはすべて切れてしまった場合であり、部分的な損傷であれば癒合の可能性はおおいにあります。
受傷早期であれば、手術をしなくても治す事は可能であるのです。
ちなみに、どのような処置かというと、下図のようにアーチを保持するようなギプス固定をします。
また、足が横に広がってしまわないように、横からも適度に圧迫する必要もあります。
このように、足部のアーチ低下を防ぎながら、切れた靭帯の断端どうしが寄るような位置で固定する必要があるのです。
こんな状態で約6週間。少しずつ荷重をさせ、治療を進めて行きます。
足のアーチを鍛える効果的なトレーニング
足のアーチを形成するのは、骨だけではありません。
骨の形状を支える筋肉だって、足のアーチにはとても重要なんです。
ということで、足のアーチを形成する筋肉のトレーニング方法をご紹介しましょう。
足のアーチを形成する筋肉は、大きく2つあります。
それは、足の裏にある筋肉とふくらはぎにある筋肉です。
上図にあるアーチ(黄色)を支えるための筋肉(赤色)を鍛えるというイメージです。
それでは、両者の筋肉を鍛える簡単な方法をお伝えしますね。
足の裏の筋肉のトレーニング
一般に「タオルギャザー」と言われている運動療法です。
やり方は簡単、濡れたタオルを一枚用意します。
タオルを床に広げて、端から足の指だけでタオルをたぐって行く。
ただ、これだけです。
簡単に出来てしまう人は、タオルの上に重りをのせて下さい。
水の入ったペットボトルで構いませんので、500g(500ml)から始めましょう。
慣れてきたら、徐々に負荷を増やします。おおよそ2Kg(2L)くらいまでは出来るようになりますよ。
回数の目安は人それぞれなのですが、足の裏の筋肉が疲れるくらいやってください。
これを毎日行えば、足の裏の筋肉が発達して、足のアーチを保持してくれます。
ふくらはぎの筋肉のトレーニング
ふくらはぎの筋肉の強化、通称「カーフレイズ」といいますが、やることは簡単。
つま先立ちを繰り返す運動です。
最初は両足から、慣れてきたら片足で行いましょう。
バランスを崩しやすいので、どこか捕まるところがあると安定します。
こちらも、ふくらはぎに疲労を感じる程度、おおよそ50回くらいでしょうか。
毎日行うと、ふくらはぎから足裏に伸びる筋肉の強化につながり、足のアーチを保持してくれます。
ポイントは毎日行うことです。
どうですか?簡単でしょ?
でも、その効果は絶大です!
「継続は力なり」
是非試してくださいね。
参考になりましたでしょうか。
今回はリスフラン靭帯についてお伝えしましたが、この靭帯はとても大切な場所ですので、傷めた場合は必ず一度は専門家に診てもらいましょう。
自己判断は危険ですよ。
それでは、また。
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