突然の足の親指の痛み!ズキズキ痛む「痛風発作」について
足の親指の付け根がズキズキ痛む。
痛めたような覚えはないのに・・・・
その痛み、痛風による発作かもしれませんよ。
今回は足の親指が痛む、痛風発作についてお伝えします。
そういえば、痛風発作ってなぜ親指が痛くなるのでしょう・・・?
「痛風」とは尿酸が血液中で結晶化して関節に溜まり炎症を起こしている
「痛風」って皆さん一度は聞いたことがあるでしょ?
でも、なんで痛くなるのかあまり気にしたことはないですよね。
っということで、今回は痛風について簡単にご説明しますね。
私たちの血液の中には「尿酸」という成分が存在します。この尿酸とは栄養素を分解した後に出るいわゆる血液中のゴミみたいなものです。
この尿酸、ゆくゆくはオシッコとして体外に排出されることになるのですが、血液中に沢山あるといわゆる「痛風発作」を発症する原因となるのです。
この尿酸は、血液中で濃度が高くなると結晶化してしまいます。この結晶が関節に溜まると、体が異物として認識してしまい関節に炎症を起こしてしまうのです。
ちなみに、痛風発作による痛みは「風が当たっても痛い」ということから、痛風と呼ばれているのですね。
考えただけでも痛そうでしょ?
さて、この痛風にはどのような特徴があるのか、実際の臨床症状を踏まえてお伝えして行きましょう。
痛風を疑う5つの特徴
痛風発作と判断するには臨床上、いくつか特徴があります。
以下の特徴に当てはまるのであれば、痛風発作による痛みであることを考えてみて下さい。
1、中年男性である。
一般に中高年の男性に頻発するという特徴があります。また、ビールや魚卵などに含まれるプリン体を多く摂取した翌日に発作が起きることが多いのです。
(もちろん、女性にも起きますがごく少数です。なぜなのかは、未だ不明なのですが・・・)
2、足の親指の付け根が痛む。
足の親指の付け根が痛むという特徴があります。もちろん膝や手首など他の関節に発作が起きることもありますが、ほとんどは足の親指の付け根が痛くなるんです。他の関節であれば、リウマチなどを疑ったほうがいいかもしれません。
3、関節が赤く腫れて熱を持っている。
痛風発作は結晶化した尿酸が関節内に溜まり、異物として認識されたことで起きる炎症反応です。
ですから、赤く腫れズキズキとした痛みが出現するのが特徴的です。
4、これといって痛めた記憶がない。
受傷原因がないのであれば組織の損傷ではないので、細菌感染による関節炎または痛風発作による関節炎を考える必要があります。
5、尿酸値が高いと言われている。
痛風発作は尿酸結晶が原因であるため、普段から尿酸値が高い人は発作を起こす可能性が高いと言えます。
過去に痛風発作の経験はないかなど、確かめておくことも必要でしょう。
また、遺伝的に血液中の尿酸値が高くなりやすい人もいますので、家族歴があればなる可能性も高いと考えてください。
尿酸の基準値は「7.0mg/dl」を超えない!
痛風発作の原因である尿酸には基準値があります。
それは・・・
「7.0mg/dl」を超えないということです。
ちなみに、正常値の平均は
男性4.0~6.5mg/dl
女性3.0~5.0mg/dl
程度なので、7.0mg/dl以下に抑えておくことが、痛風発作を起こさないようにするポイントです。
なぜ親指の付け根が痛くなるのか、確実なことはわかっていない
でも、なぜ痛風発作は親指の付け根が痛むのでしょう。
残念ながら、確実なことはわかっていないのです。
しかし、足先の体温の低さが尿酸を結晶化している大きな要因であると言われています。
血中の尿酸値が飽和してくると、血液に溶けきれない尿酸は結晶化するのですが、この結晶化は温度が低いとより早く進むようです。
さらに、足の親指は他の関節と比べ、常に使用されています。
この運動量の多さも炎症が出やすい原因とも言われています。
よって、尿酸の材料となるプリン体を多く含むビールや魚卵を多く摂取し、足先が冷えた状態でたくさん動き回っていると痛風発作になりやすいようです。
心当たりがある方は、気を付けて下さいね。
痛風の治療
一般的に、痛風の関節炎には最初に非ステロイド抗炎症薬(NSAID)が処方され、関節炎が消失してから尿酸値を下げる薬が処方されます。
痛風発作時に尿酸降下剤を使うと症状が悪化することが多いため、関節炎が治まってから処方されるのが一般的です。
一度痛風発作が起きたら、病院で薬を処方してもらうことが一番です。
足の親指の付け根!痛めた記憶がなく、ここが赤く腫れて痛んだら、痛風を疑ってみて下さいね。
痛みを我慢せずに、早めに受診しましょうね!
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
万が一、あなたやあなたの周りのひとがケガをしてしまったらすぐにご連絡ください。
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