お皿の骨が割れている?膝の痛み「有痛性分裂膝蓋骨」について
運動後に膝が痛くなる・・・
お皿の骨が痛い気がする・・・
その痛みは、有痛性分裂膝蓋骨かもしれません。
お皿の骨の癒合不全でおきる疾患。
今回は分裂膝蓋骨についてご説明します!
分裂膝蓋骨とは膝にあるお皿に骨が分裂している疾患
分裂膝蓋骨とは文字通り、膝にあるお皿に骨が分裂している事でおきる疾患のことです。
お皿の骨が、分裂・・・?
そう、成長過程で膝のお皿の骨が癒合しなかった人って結構多いんですよ。
そんな癒合不全の人に起きるのが、今回お話しする分裂膝蓋骨です。
それでは、具体的にどのへんがくっついていないのか、図を使ってご説明しましょう!
下図をご覧ください。
上図は、お皿の骨の癒合不全が起きやすい場所を現わしています。
このように、お皿の骨がくっつかずに、分かれたままの状態になってしまうのを分裂膝蓋骨と呼びます。
この分裂膝蓋骨、何か悪さをするのかというとそうでもなく、症状も出ないまま一生を終える事がほとんどなのです。
ただし、スポーツを激しく行う人の中には、この部分に炎症を起こして痛みが出る人がいます。
それを医学的にいうと、有痛性分裂膝蓋骨と呼ぶのです。
ちなみに、分裂膝蓋骨は上外側がわかれている、SaupeⅢ型というのが最も多いのが特徴的です。
分裂膝蓋骨といっても、骨が癒合していないというだけであって、分裂部は他の軟部組織でつながっていますので安心して下さい。ただ、通常よりも強度が弱いというだけなんです。
だから、決して遊離した骨片がふわふわ浮いているわけではないんですよ。
上外側の端に痛みがある場合、まずは有痛性分裂膝蓋骨を疑ってみましょう
先ほどもお伝えしたように、分裂膝蓋骨の痛みが出る場所は、上外側の端がほとんどです。
ここに痛みが出ているのであれば、まずは有痛性分裂膝蓋骨を疑ってみましょう。
外側広筋を多く使うことで炎症を起こしてしまう
次に、痛みの出る原因ですが、これにはももの筋肉が大きく関わっています。
この膝蓋骨(お皿の骨)の上外側には、外側広筋という「ももの前にある大きな筋肉」がくっついています。
この外側広筋の役割は、膝関節を力強く伸ばす事であり、ダッシュやジャンプの際にとてもよく使います。
ゆえに、ダッシュやジャンプなど膝を伸ばす運動をたくさん行うと、もともと癒合不全になっている部分に大きなストレスを受けて炎症を起こしてしまうのです。
これが、分裂膝蓋骨が痛みを出す主な理由です。
対処法は運動量を落として患部にストレスをかけないこと
という事で、分裂膝蓋骨の部分に痛みが出た場合は、運動量を落として患部にストレスをかけないことが大切になります。
膝が曲げられないくらいに痛んでしまった場合はおよそ2週間の安静は最低限必要となるでしょう。
また、ももの前の筋肉の柔軟性を取り戻すことは予防として有効です。
ですから、ももの前の筋肉をストレッチすることは大切なんですね。
ただし、あくまで予防なので、膝が痛いを我慢して無理に行うことは逆効果となりますので注意して下さいね。
皿の骨の下の部分に起きる痛みはシンディング-ラルセン-ヨハンソン病
なにやら、重病のような名前がついていますが、簡単に言うとお皿の骨の下の部分に起きる痛み。
これがシンディング-ラルセン-ヨハンソン病です。
痛みが出る場所はここらへん。
ちょうど前回お話しした膝蓋靭帯という靭帯がくっついている部分になります。
分裂膝蓋骨とおおよそ同じような病態なので、対処法もほとんど同じです。
安静とストレッチがメインとなります。
患部の安静、これに勝る方法はない!
ダッシュ、ジャンプ・・・様々な膝への負荷で痛み出す、お皿周りの疾患ですが、解消方法に絶対的なものはありあません。
強いて言うならば患部の安静、これに勝る方法はないのが現状です。
痛みが出そうになったら、運動量を減らし調整する。
痛みを自分で管理する意識を持つこと、これが何よりの予防法であり解消法です。
忘れないでくださいね。
それでは、また。
急なケガをしてしまったらすぐにご連絡ください
万が一、あなたやあなたの周りのひとがケガをしてしまったらすぐにご連絡ください。
当院ではあなたが最速で治る方法をご提供いたします!
渋谷接骨院 【緊急連絡先】
24時間急患受付
090-4590-5156
前後の記事
次記事