足首の捻挫!スポーツで大切な「前脛腓靭帯損傷」について

足首の捻挫

 

フィギュアスケート、スノーボード
野球、テニス、サッカー・・・etc.

体を回旋させるスポーツには、必ず軸足というものがありますよね?

この軸足は体の回旋力を一手に引き受けて、強力なパワーを制御します。

そしてこの軸足を機能させるためにとても大切な組織・・・それは足首の関節にある靭帯です。

今回お話しするのは、体の回旋動作を安定させるために重要な靭帯。

「前脛腓靭帯(ぜんけいひじんたい)」についてのお話しです。

 

足首を捻ってしまうと、傷めやすく予後も悪いこの靭帯。

その「見分け方」と「治療期間」について解説します。

 

スポーツをするお子様の将来を左右する、とてもとても大切なお話です!

 

足首の関節 ~前脛腓靭帯とは~

足首の関節は、たくさんの靭帯で構成されています。

その中でも、回旋力に対抗するための靭帯

それが今回お話しする、前脛腓靭帯(ぜんけいひじんたい)です!

 

スポーツをする時、私たちは靭帯のおかげで強力な力を操ることが出来ます。

その証拠に、切れた靭帯を治さなかった方は、多かれ少なかれ足に思うような力が入らず、バランスを崩しやすくなっています。

私たちの靭帯とは、バランス能力をつかさどるセンサーであり、関節を機能的に動かすサポーターであり、力を溜め込み一気に爆発させるためのスプリングでもあるのです。

そんな大切な靭帯が壊れてしまう。するとどうなるか・・・・

言わずともわかりますよね。

 

さて、今回は体の回旋に大切な靭帯である前脛腓靭帯について。

まずは、その位置から確認してみましょう!

下図をご覧ください。

 

 

足はいくつもの小さな骨で構成されています。

今回注目するのは足首の関節です。

ここを拡大すると下図のようになります。

 

 

足首の関節は、「脛骨(けいこつ)」と「腓骨(ひこつ)」と「距骨(きょこつ)」の三つの骨で構成されています。

そして、今回お伝えする「前脛腓靭帯(ぜんけいひじんたい)」を下図に示しますね。

 

 

脛骨と腓骨をとめている、前にある靭帯。

これが、前脛腓靭帯です。

こちろん「前」があれば、「後ろ」もありますよ。

ただ、損傷のほとんどは後ろの靭帯ではなく、必ず前側が先に切れます。

これは解剖学的特徴からなのですが、これを話すと長くなりますので、またの機会に・・・

 

 

軸足にとって大切な機能 ~前脛腓靭帯の役割~

前脛腓靭帯、その機能はいたってシンプル。

脛骨と腓骨が離れないように留めている。

ただこれだけです。

しかし、足首の骨は思っているほど単純な構造はしていませんので、この脛骨と腓骨をつなぎとめるという役割は、足関節の機能にとって、とてもとても大切なことなんです。

 

足関節とはそもそも脛骨と腓骨と距骨の3つで構成されている、複合的要素をもつ関節です。

特に、脛骨と腓骨に挟まれている距骨という骨は、足首を起こしあげた時に関節内にガッチリとはまり込み、足首を伸ばした時は関節にゆとりができる構造をしています。

だから、足首を起こしあげた状態だと動きが少なく、足首は安定するんですね。

しかしながら、この前脛腓靭帯が切れて緩くなると、足首を起こしあげた状態でも緩みがでます。

すると足首が不安定な状態となってしまうんです。

そしてさらに、体重を乗せるたびに関節面が擦れるため、関節にある軟骨は時間とともにすり減り、関節が変形して行きます。

すると「変形性足関節症」ができあがるというわけです。

 

 

この「変形性足関節症」については、「前距腓靭帯損傷(ぜんきょひじんたい)」の時にお話ししましたね。

足首の靭帯を治さずにいると、あのようなことになってしまうのです。

 

まだ読んでいないという方はこちらから

(「前距腓靭帯損傷後の足首の変形」について)

 

 

前脛腓靭帯損傷の見分け方

さて、それでは足首にとって大切な「前脛腓靭帯」を損傷しているかどうか、判断するための重要なポイントについてご説明します。

 

1、どのように捻ったか?(足首の捻り方)

もし、足首を外側(小指側)に捻ったのであれば、前脛腓靭帯を傷めている可能性が高くなります。

また、足を踏まれた状態で体が内側に倒れたのであっても、前脛腓靭帯を傷めます。

要は、脛骨と腓骨が開くように距骨が外側に捻じられれば、前脛腓靭帯は切れるのです。

 

 

2、「腫れ」と「圧痛」はどこか?

この辺がポコッと腫れて痛みが強いのであれば、前脛腓靭帯を傷めている可能性はさらに高くなります。

よ~く触って、観察してみて下さい。

この辺りが腫れて痛くありませんか?

 

3、足首を起こしあげた状態で捻ると痛いか?

脛骨と腓骨が開くには、はまり込んである距骨が外側に捻られた時なのです。

ですから、これを再現する力を加えてみて下さい。

具体的には、足首を起こしあげた状態で、足首を小指側に捻ってみましょう。

 

 

これで痛みますか?

痛むようなら、前脛腓靭帯が痛んでいる可能性が高くなります。

 

前脛腓靭帯損傷の治療期間

前脛腓靭帯が切れてしまった場合の固定期間は3~4週間必要です。

この3~4週間とは、とりあえず靭帯がくっつく期間であり、もちろん強い負荷に耐えられるものではありません。ですから、その後の細やかな処置やリハビリがどうしても必要になってきます。

損傷の程度にもよりますが、競技復帰は約2か月後と考えてくださいね。

 

えっ、そんなにかかるの? って思いました?

そう、そんなにかかるものなのです。

しっかりとした強度で靭帯を修復させたいのであれば、このくらいの治療期間は覚悟して下さい。

 

もちろん、もっと早くに痛みは引いてきますよ。

しかし、靭帯の修復と痛みの度合いとは必ずしも一致しませんので、痛くないからといって早期に動かしてしまうと靭帯の修復する機会を失ってしまいます。

そうなると、あとから治そうとしても無理なんです!

 

「急がば回れ!」

 

最初にしっかりとした固定処置を行うことが、結果的に復帰を早くするために最も確実な方法です。

これ、間違いありませんからね。

 

ケガをしたら初期の処置がとても大切。

ちゃんと治して、思いっきりスポーツに打ち込んで下さいね。

 

それでは、また。

 

(子供が足首を捻ったときに知っておくべき『7つの疾患』)についてはこちらから

時間がないあなたの悩み、すぐにお答えします。

忙しくて、病院に行く時間がない・・・
痛みの原因がわからなく不安だ・・・
何か自分でできる対処法を教えてほしい・・・

専門家の立場から、あなたの悩みにすぐにお答えします。


無料相談はこちらから

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください