マッサージでは「肩こり」が治らない理由とその解消法(2)

「肩こりを解消!」

 

さて、前回の続きです。

前回は、肩こりが神経の炎症で起きる「関連痛」というところまでお話ししましたね。

 

今回は「すぐに出来る、頑固な肩こりを改善させる3つのポイント」についてお送りします。

 

様々な原因で起きる神経の炎症。

共通しているのが神経への持続的な圧迫でしたね。

この圧迫をどのように解消して行くかが、神経炎を治すポイントになります。

 

それではさっそく、「すぐに出来る、頑固な肩こりを改善させる3つのポイント」についてお伝えいたしましょう!

っと、その前に・・・

その肩こりが頚椎症による神経炎なのかどうか調べるため、下記の3つの項目をチェックしてみて下さい。

頚椎症 チェック①

まず、顎を上げて上を向きます。

さらに、右か左のどちらかに首を倒してみて下さい。

その状態のまま、自分の手で頭を地面の方向に押し込んでみて下さい。

図に表すとこんなかんじです。

 

(上の図は他人の手で押していますが、同じように自分の手で頭を押し込んでみましょう。)

ポイントはちょうど左の前髪の生え際が真上を向き、そこを垂直に押し込む感じです。

もちろん左に倒した時は右の前髪の生え際あたりを押し込む形になります。

それでは、左右両方試してみて下さい。

 

・・・・・。

 

どうですか?

首だけじゃなく、腕や背中に走るような痛みがでませんでしたか?

もし、痛みが出るようならあなたの肩こりは頚椎症による痛みの可能性が高いと言えます。

ちなみにこのテストは、頚椎にある椎間孔という神経の出入り口を強制的に狭くして、わざと神経が圧迫されやすい状況を作る、神経圧迫テストです。

正常な方は何も感じませんが、神経の出入り口が狭くなっている方は一時的に神経が圧迫されて、首や背中に痛みが走るのという検査なのです。

 

 

頚椎症 チェック②

あなたの肩こりはどの部分に出ていますか?

もし、下図の部分に痛みを感じるのであれば、頚椎症による神経炎の疑いがあります。

 

 

「・・・って、背中全部じゃない!」

 

そうです、神経の分布はこのように広範囲。

しかし、神経炎での関連痛か否か見分ける方法はあります。

 

それは・・・

 

現在、痛みの感じている部分を指で押してみてください。

神経炎による関連痛であるならば、押して痛む場所がはっきりしていないはずです。

「この辺が痛いんだけど、触っても押しても痛くないのよね~」

てな感じの人は、神経炎である可能性が高いと言えるでしょう。

 

逆に、筋肉を押して痛い場所がはっきりしているのなら、筋肉の炎症である可能性があります。

試しに、触ってみて下さい。

 

押してみて痛い場所がはっきりしていますか?

頚椎症 チェック③

最期に、頚椎症となる人に多い傾向

「関節可動域の悪さ」について調べてみましょう!

 

まず、姿勢を正してから、めいいっぱい右を向いてみて下さい。

(この時、両肩は正面を向けたまま、首だけ行けるところまで右に振り向きます。)

どうですか?右の肩に顎がつきますか?

もちろん、わざと顎を肩にくっつける必要はありません。

ただし、正常であれば両肩のラインと顎はほぼ平行になるくらい首は回るはずです。

もし、「回らない」「最期まで捻ると首が痛い」などであれば、頚椎の関節が正常に働いていない事が考えられます。

そして、この関節可動域の悪さは、頚椎症の方に非常に多い症状でもあるのです。

 

その理由は・・・

 

首の関節可動域を示した表を見てみましょう。

 

 

C1、C2、C3・・・とは、第1頚椎、第2頚椎、第3頚椎という意味です。

首の屈曲とは下をうつむく方向、首の伸展とは空を見上げる方向への動きです。

ここで注目してほしいのは、「首の回旋」

赤のマーカーで記したように、首の回旋はC1とC2(第1頚椎と第2頚椎)でその半分を担います。

つまり、C1とC2に何らかの機能不全があると、首の回旋はそれより下の頚椎で行わないといけなくなります。

そもそも、C3~C7(第3頚椎~第7頚椎)は回旋できる構造を持っていないので、もともとの関節の緩みを利用して回旋運動を行っています。

ですから、C3~C7に無理な回旋運動を続けていると、やがて骨は変形を起こしてしまうのです。

この変形が神経の出入り口に起きれば、神経を徐々に圧迫してしまい、神経炎を起こす可能性が高くなるというわけです。

ですから、首が回らない。もしくは回すと痛いという方は頚椎症になる可能性が高いのです。

ちなみに、日々の診療でも頚椎症の方はほぼもれなく頚椎の回旋に制限がある事を経験しています。

 

「すぐに出来る、頑固な肩こりを改善させる3つのポイント」

さて、そんな頚椎症の可能性が高い方は、これからお伝えする方法を試してみてください。

もし、あなたの肩こりが頚椎症による神経症状なのであれば、必ず症状が軽快するはずです!

 

改善ポイント その1

「顎をあげた姿勢をとらない!」

頚椎症は神経が圧迫されて起きる神経炎です。

ですから、神経の出入り口が狭くなる姿勢、すなわち上を「見上げる姿勢」を絶対に取らない事が重要です。

例えば、電球の取り付けるような上を見上げる姿勢を長時間とってはいけません。

また、前傾姿勢で乗る自転車(ロードバイクやクロスバイクなど)や猫背の状態でのデスクワークもいけません。

これらの姿勢も背筋を伸ばせば、顎が上がり上を向く姿勢になっているからです。

この「顎が上がり見上げる姿勢」は厳密に注意して下さい。

 

 

改善ポイント その2

「座るときには、お尻の後ろにクッションを当て、骨盤を前傾させる!」

 

座ってのデスクワーク。

現代の人には避ける事の通れないものですよね。

この時、背中が丸く、いわゆる「猫背」になると顎があがってしまいます。

そして、一時的にいくら姿勢を正そうと意識しても、知らず知らずに元に戻ってしまいませんか?

そう、人間の体は常に楽な方へと流れてしまうもの。生きている以上、それはしかたのない事です。

 

だからこそ、自然と正しい姿勢になる方法を考えなければなりません。

それが、お尻にクッションを挟むことなんです。

下図のように、おしりのいわゆる尾骨と言われている部分にクッション(タイルをたたんだものでOK)を当ててみましょう。すると、骨盤が前傾して自然と背筋が良くなります。

 

 

この状態でしたら、猫背になることもなく顎が上がった状態になることもなくなるのです。

改善ポイント その3

「枕は高すぎないこと!」

皆さん、枕の高さはどのくらいですか?

「私は低反発を使っているから大丈夫」

「高くもないし、低くもないし・・・」

 

たいてい、こんな答えが返ってくるものです。

しかし、実際によ〜く確認してみると、枕が高い、もしくは、枕の当て方が間違っている方が多いのです。

日本人は昔から高枕を好みます。

枕が高いと寝やすく感じるのがその理由でしょう。

しかし、首にとって良いポジションとは必ずしも楽な姿勢ではないのです。

では、どのくらいの高さが適切なのか。

それは、まっすぐに寝た状態から顔が15°起きるくらい、なおかつ布団と首の隙間をしっかりと埋まる高さが適切です。

下図のように、首にだけ枕を当てると不用意に首が反ってしまいますし、後頭部のみを枕に乗せると、首の周囲の筋肉が安静をとれません。

首と頭の両方をサポートするように枕で埋める事を心がけて下さい。

 

 

 

もちろん高齢者で背中が曲がっている(円背)方はこの限りではありませんよ。

 

ただ、ここでお伝えしたいのは、みなさんが思っているより枕の高さは低くて大大丈夫、ということなんです。

 

そこで、私がオススメするのは、タオルを畳んで首に当てるという方法です。

これを数日続けてみて、首の痛みや肩こりが軽減するのなら、それこそがあなたに合った高さと形状と言えるでしょう!

そして、その高さに合わせてパイプ枕の中身を調整し、自分に合った枕を作ります。

これさえあれば、高い枕を買わなくても自分に合った「My枕」ができるのです。

ただし、パイプ枕は使っていると、頭を乗せるところが窪んでしまうため、毎日上下逆にしたり、中身のパイプをならしたりして調整して下さい。

窪んだまま使い続けていると、かえって首に負担をかけることになり、痛みが増悪することもあるのでご注意を!

必ず枕の形は毎日整えるように気をつけましょうね!

 

さいごに・・・

頚椎症は40歳代以降には、誰にでも起きる可能性のある疾患です。

でも、ご安心ください。

今回お話しした事にさえ注意すれば、神経痛は必ず落ち着いてくるでしょう!

これ以上悪くしないためにも、是非今日から試してくださいね。

 

追伸

疑問・質問があれば下記のアドレスにご連絡ください。

精一杯お答え致しますよ。

 

参考になりましたでしょうか?

それでは、また。

 

 

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