「子供の肘の骨折」見逃してはいけない兆候とは

子供の肘の骨折

今回は子供の肘の骨折についてのお話です。

子供によくある3つの骨折!

骨折を疑うポイントと、病院で見逃されやすい理由とは・・・
それではさっそく始めましょう!

小学校から子供が泣いて帰ってくる。

よく聞くと、帰り道で友達とふざけながら走っていて転んだらしい。
肘が痛いと泣く我が子。

あまり長く泣く子じゃないのに、どうしたのだろう?

とりあえず腕は動かせるみたいだし、ちょっと様子をみようかしら・・・

「今日はおとなしく、お家にいなさいね。」

「は〜い。」

しばらくすると、泣き止んで今はお兄ちゃんと楽しそうにゲームをやっている。
(ふぅ。心配したけど、なんか大丈夫そうね・・・)

こんな事ってありますよね。
でも、この小学生、肘の骨を骨折しているかもしれないのです。

なぜだかわかりますか?

このお話の中で気をつけるべき2つのポイントをお教えしましょう!

ポイント1

「ケガをした事が明確であり、走っている時に転んで手をついたという事実」

子供であっても、骨折をした際には必ず痛めた瞬間を本人が認識しています。
ただ、子供だとどのように手を衝いたかなど、詳細は覚えていないことがほとんどですが・・・。

そして、何より走っていて手をついたということがポイントです。

なぜなら子供は大人ほど気を使って転びません。たいていの場合は地面に勢いよく手を衝きます。
そして、走っている状態で手を衝いたとなると、走っていたスピードと自分の体重分の衝撃が腕一本に一気にかかっているでしょう。すると、その力に耐えきれずに骨が曲がってしまう可能性が非常に高いのです。

ポイント2

普段泣かない子供が、しばらくの間泣いているということ。

これは、ズバリそのままです。

普段見ているお母さんが、何か変だなと思った時はたいてい何かが起きています。これは、かなりの確率です。
親の直感ってほんと凄いんですよ。(いつも感心させられます。)

しかし、骨折は動かさなければ痛みが出ないので、少ししたら泣き止みます。だけら、普通にしていてもそれで安心しないほうがいいのです。

特にテレビゲームなど、腕を使わない事ではほとんど痛みません。

骨折を疑う簡単な方法

当然、100%ではないのですが、簡単に見分けるにはここを押さえておきましょう。

それは、「肘が最後まで伸ばせるか、曲げられるか」です。

痛めていない方と比べてみて下さい。左右で差があるようならば、骨折をしている可能性が高いです。必ず専門家に診てもらいましょう!

なぜ、最後まで曲げ伸ばしができないと、骨折を疑うのか。
それは、肘関節周辺の骨折では例外なく関節内が腫れます。(肘関節の中に骨から滲み出た血液が溜まる)

肘関節が腫れると肘の曲げ伸ばしが「完全」には出来なくなります。だから、骨折を疑うのですね。
(子供は靱帯よりも骨の方が弱いため、たいてい骨が先に折れます。)

ここで重要なのが、最後まで「完全に」曲げ伸ばしができるか。
ある程度までではだめで、完全に左右同じにできるかどうかが大切なポイントです。

曲がり切らない、伸び切らないようでしたらすぐに診てもらいましょうね。

よく起きる子供の肘の骨折

1.上腕骨顆上骨折
2.上腕骨外顆骨折
3.橈骨頚部骨折

以上が最も多い、子供の肘周りの骨折です。

骨折の詳細を書くと非常に長くなるため割愛しますが、これらの骨折で起こりうる後遺症をご紹介します。

1.肘が伸ばせない
2.肘が曲がらない
3.手首がまわせない
4.成長するに従い肘が変形してくる
5.後に神経麻痺などの障害を抱える

この様な後遺症を残さないためにも骨折が疑われれば、すぐに処置してもらいましょう。

ちなみに、子供の骨はすぐにくっついてしまいます。
一度くっついてしまうと元に戻せなくなってしまうため、少なくとも3日以内には処置してもらいましょうね。

早ければ早いほど予後は良いので、とにかく早めの受診をお勧めします。

病院で見逃されやすい理由

病院で見逃される?・・・

なんで?

それは、レントゲンに頼り切った診察が非常〜に多いからなんです。

「え⁉︎レントゲンは骨が写るんでしょ?」

確かに骨は写りますよ。

ただし、レントゲンは所詮「影絵」。
前後に重なってしまうと、骨折してるかどうかなんて分からなくなってしまうんです。

つまり、画像だけに頼って診断すると高確率で見逃しを起こすんですね。
それを避けるには、ちゃんと患部を触って確かめる行為が必要なんです。

しかし、レントゲン撮って、ちょっと見て、触りもしないで「骨は大丈夫!」
痛みがおさまらないからと、再度診させてもらうと「骨折してましたね。」なんてこと、日常茶飯事なんです。

ここで、みなさんに伝えたいことは、いくら道具が優れていてもそれを使う「人」のレベルが低ければ、判断も比例するということ。

道具は決し人を超えません。

そして、触らなければ誤診するという事。
道具は想定した診断を確認する道具であって、道具で診断してはいけないのです。

少しわかりにくかったですね・・・。

要は、患部に触ってろくに検査もせず、診断なんてできないですよって事です。
この記事を読んでいただいている方は、必ず触って診てくれる先生を選んでくださいね。

さいごに・・・

このところ、子供の骨折に対する誤診が多く見受けられます。

少し曲がっただけ・・・
すぐに痛みも取れるから・・・
許容範囲内・・・

その子が成長した後のことを本当に考えているのでしょうか?
その時のご両親の気持ちを考えているのでしょうか?

医療従事者として疑問に思います。

確かに許容範囲はあります。しかし、100%治すことを目指さずに放置するという道理は何もありません。
治すことに今できる100%を追い求める姿勢、今の医療に欠けてきているのではないか。と、思う今日この頃です。

すみません、グチっぽくなってしまいましたね。

でも、忘れてはいけない、とても大切な信念だと私は思いますよ。

それでは、また。

 (「肘の痛み!知っておくべき5つの症状」についてはこちらから)

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