手首の骨折!子供によくある「骨挫傷」とは

子供が転んで手首を痛がる。

そのほとんどが骨折しているという事実、あなたは知っていましたか?

今日は子供によくある手首の骨折、「骨挫傷」についてご紹介します。

骨挫傷・・・?

聞きなれない名前ですよね。
簡単にいえば、骨の打撲のようなものです。

医学的に「骨挫傷」は骨折に含まれないのですが・・・って、
ややこしい話は置いといて。(^_^;)

それではさっそく骨挫傷についての話をしましょう。

骨の構造を理解しよう

まず、骨の損傷を解説する前に、骨の構造がイメージできないと分かりづらいので、簡単に説明しますね。

骨の構造は大きく3つに分けられます。

①海綿質
主に骨の端にある構造で、内部は「かる石」みたいな多孔質。様々な方向からの力に強い構造をしています。

②皮質
主に骨の外側にある緻密な構造をしていて、骨の長軸方向からの力に強く、非常に硬い組織です。

③骨髄
血を作る造血作用が主な役割。骨の内部は髄腔という中空のスペースがあり、中は骨髄(血液のおおもと)で満たされています。

以上3つの構造で構成された骨組織。

イメージできましたか?

それでは次に「骨挫傷」へと話を進めますね。

骨挫傷とは?

皆さんも知っての通り、骨折は骨が折れる事なのですが、外力の程度によっては骨に亀裂が入る手前の状態があります。

それがこれからお伝えする「骨挫傷」なるものです。

骨挫傷とは、骨の内部が微細に破損しているものの、レントゲンでは亀裂やズレは認められないものです。

骨挫傷を起こした骨の内部は、上図の海綿質にある細かな繊維状の骨の柱(骨梁)が微細に壊れてしまった状態にあります。ただし、骨がズレるほど壊れてはいないので、外観上は変化がみられなく、レントゲンにも映らないのです。

だから、病院では「骨には異常ありません」と言われてシップだけ出されることが多いんですね。

ちなみに、MRIという検査をすれば骨の中に出血像が認められるのですが、通常の診察ではレントゲン撮影だけなので見逃されることが多いのでしょう。

専門家なら触って検査すればすぐにわかるんですけどね・・・。(^_^;)

 

この骨挫傷は成長期の子供に起こりやすく、ほとんど後遺症なく治るのが特徴です。治るまでの期間も固定さえすれば、2週間程度で痛みもなくなります。

ただし、ここで気をつけなけれなならないのが、骨挫傷と同じような症状でも成長期の子供では「骨端線」という骨が成長する軟骨層を痛めていることがあるのです。

この骨端線を損傷していると、後に成長障害が起こることがあるため、その精査は慎重にしなければいけません。

(「骨端線損傷について」詳しくはこちらから)

 

骨挫傷がなぜ子供に多いのか?

子供の骨は成人とはちがい、柔らかくて「しなる」ため、大人では折れてしまうような力が働いても折れないことがほとんどです。(外力が大きければ折れますが、子供の骨は折れるまでの許容範囲が大人よりもあるです。)

ただし、骨の内部では微細な損傷を起こしているため、骨折と同じような状態だということは覚えておいてください。

骨挫傷の見分け方

子供が転んで手首を痛がっていたら、まずは骨の損傷を疑いましょう!

そして、以下の項目に当てはまるのであれば、骨を傷めている可能性が高いと言えます。

①手首の関節より、骨を押すと痛がる。
②腕の骨を叩く(握りこぶしで骨に響かせるように叩く)と手首の方に響く痛みが出る。
③転倒して手を衝いたなどの明確な原因がある。

どうですか?
あてはまりましたか?

対処法

骨挫傷は安静にさえしていれば、予後は良いので安心して下さい。
動かしていると痛みが続くので、簡易的にでも手首の関節を含めて肘の手前までは固定をしてください。
固定をしていれば、2週間程度で痛みは無くなりますよ。

骨挫傷といえど、骨の内部は傷ついているので、そのまま無理をして使い続けているといつまでも痛みがとれません。
そしてなにより、修復していない状態で無理に使い続け、同じような外力が働けば完全な骨折となってしまう可能性が高くなります。よって固定をして最低2週間の安静が必要なのです。

さいごに・・・

子供が転んで手をつくと、骨挫傷以外にも「骨端線離解」など、
重篤なケガの可能性もあるので、一度は病院で診てもらいましょうね。

今回は、子供に起こりやすい骨折、「骨挫傷」についてでした。

それでは、また。

 

(「なかなか治らない手首の痛み!」詳しくはこちらから)

 

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